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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第121回

電子回路の持つ「固有の音楽」とは?

中古のオモチャが楽器に!? 誤用から生まれる音

2013年05月11日 12時00分更新

文● 四本淑三

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人体で基板を触れば、仕組みは理解できずとも音が変わるのである

 Make Fair Tokyoのような自作系のイベントに行くと、音の出る電子工作の作品が多い。理由は簡単。敷居が低いから。何か音さえ出れば、それは楽器として成立するし、正しく機能させるために難しい理論を学ばなくても、音さえよければ、結果オーライで許される。

 ただ、そうした電子工作のための有用な手引書はほとんどなかった。今年初めにオライリー・ジャパンから訳本の出た、ニコラス・コリンズの「Handmade Electronic Music」は、その決定版といえる。この本の一貫した姿勢は「いい音が出て、煙が出ないなら、理解できなくても気にしない」である。

 だから逆に、市販されているような電子楽器のクローンを作るための理論本として買うと裏切られる。この本で語られているのは、スピーカーに電池をつないで鳴らすような電子部品の積極的誤用であったり、ラジオのような電子機器を発振器として鳴らすサーキットベンディングの手法だったり、ジャガイモに電極をつないで電力を得ることだったりする。

 身の回りにある電子機器はどういう音がするのか、それを使って何ができるのかという、料理のレシピ本のような内容。そして今までアウトサイダーと見られてきた、電子音楽の歴史の一部について書かれた本としても興味深い。

今回は船田戦闘機こと船田巧さんに話をうかがった

 この本を訳した船田巧さんに、今までの電子工作本と何が違うのか、いま電子工作の世界で何が熱いのかを訊いてみた。ちなみに船田さんと筆者は、自作機材を使って音楽活動をしていた時期が少しだけあり、やり取りに若干なれなれしい部分があるのはご容赦願いたい。

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