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YouTubeがいよいよ有料チャンネルをスタートか

2013年05月09日 16時00分更新

文● 大木信景(HEW)/アスキークラウド

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 投稿するにも閲覧するにも料金がかからない“無料動画共有サイト”ということでユーザー数を爆発的に増やしたYouTubeが、従来の広告モデルのみからの脱却を図るかもしれない。今週中にも課金サービスの提供を開始すると米複数メディアが報じている。
 
 米Financial TimesやNew York Timesなどの報道によると、YouTubeは早ければ今週中、遅くとも数週間以内には有料チャンネルを提供。チャンネル数は50程度の見込みで、購読料金は1チャンネル1ドル99セント前後(月額)でスタートするという。「現時点では何も発表することはない」としながらも、「これまで以上に素晴らしいコンテンツを提供することができるなら、新たな購読モデルとなるだろう」とするYouTubeのスポークスマンのコメントも同時に紹介されている。
 
 日本でも人気の高いYouTubeだけに、早くもネット上では様々な意見が出始めている。
・有料のものなら見ないわ
・有料にする価値のあるものはあるのだろうか
といった否定的な意見も目立つ一方、現状の広告モデルに対する批判も多く、
・目的の動画を見る前に強制的に見せられる広告は逆効果だろ
・広告が出たらその動画見ない
・耐えてスキップするだけで(広告の)内容ひとつも覚えてない
といった意見も。だからといってそれらのユーザーが広告なしの課金動画を見るとは限らないが、アメリカではケーブルテレビのPPVが一般的であり、またHuluのように従来のテレビに変わるような選択肢を提供して成功を収めた例もある。
 もしYouTubeの市場がさらに広がるようなことになれば、有料購読モデルによる収入だけでなく、従来の広告による売上もアップすることになるだろう。世界最大の動画サイトだけに、その動きには注目だ。

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