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徳島マチ★アソビで大盛り上がり!

14話以降は世界公開!? 土下座も飛び出した「俺の妹」イベントレポ

2013年05月06日 16時00分更新

文● ニッシー(富士見iPhoneクラブ)

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今回は新町橋の東公園ステージで開催された。スタート時には冷たい雨が降っていたが、「俺の妹」タオルを頭に載せてしのぐ人の姿もの見えた。なお、この後も同じステージで西川貴教さんのトークショーも開催された

 アニメ制作会社のユーフォーテーブルが徳島県で開催し、「地方町おこしイベントの雄」として全国にその名を轟かせる複合型のエンターテインメントイベント“マチ★アソビ”。2009年10月からスタートした同イベントも、このゴールデンウィークにとうとう10回目を迎えた。

 今回は同イベント内で5月4日に開催された、『俺の妹が こんなに可愛いわけがない(以下、「俺の妹」)』のトークイベント「帰ってきた『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』大反省会 ゴールデン!!」のレポートをお届けする。

出演者は左から、アニメ宣伝担当 高橋祐馬氏(アニプレックス)、アニメプロデューサー 柏田真一郎氏(アニプレックス)、担当編集 小原一哲氏(アスキー・メディアワークス)、担当編集 三木一馬氏(アスキー・メディアワークス)、著者の伏見つかさ先生

突然K-1グランプリがマチ★アソビで開催!

 今回の反省会では、いつもの内輪ネタオンリーとは少し違う展開となった。三木氏は「アニメ2期が始まったが、今回はBPOさん問題とか全然フィルムが間に合わない問題とかも特にないので、いつもと違う趣向を凝らしたい」と述べ、突然「俺の妹」という作品性そのものを掘り下げる「第1回 K-1グランプリ(俺の桐乃<K>が一番可愛いグランプリ)」が開催された。

反省会として初めて雨が降ったことの責任を取らされ、カイジの利根川ばりの土下座を披露した高橋氏。ちなみにステージ後半の雨が止んだ後になってから、右で見ている柏田氏が「今回初めてマチ★アソビに来たのは自分だけだから、絶対俺が雨男だと思っていた」と告白した

 これは、伏見つかさ先生、アスキー・メディアワークスチーム、アニプレックスチームの3チームに分かれて、各キャラの名セリフを披露し合い、ステージに集まった数百名の聴衆の皆さんの拍手の大きさで、勝負を決するというもの。桐乃、黒猫、あやせ、麻奈実、京介の5キャラで実施し、最終的な勝者を決めた。

 特に、各キャラの名セリフを紹介するところでは、登壇者が桐乃役の竹達彩奈さんや、黒猫役の花澤香菜さんになりきって読み上げた(もちろん三十路を超えた大人たちが)。そんな白熱の演技に、会場は暖かい笑いに包まれていた(徳島の皆さんは本当にいい人たちだ!)。

「K-1グランプリ」で、桐乃の名セリフ「あたしはあたしのままで、あんたたちに勝ってみせる」をキー高めに熱演する高橋氏

 原作チームが披露したエピソードを1つ紹介しよう。桐乃の「今までほったらかしにしてきた癖に、今更兄貴面すんな!」という原作第2巻で書かれた“今まで”という言葉が、「どれくらいの期間」を表現しているのか、伏見先生と担当編集で議論したという原作秘話を紹介。

 「伏見さんの文章は、読み手によって捉え方が変わる表現を意図的に仕込んでいる」(小原氏)。原作ファンは改めて読み直すと「なるほど」と思い出されるシーンが多いのではないだろうか。

 なお、「最後の試合で勝ったらポイント2倍」といったお約束の展開の後に、接戦の末、原作者の伏見先生がK-1グランプリ in マチ★アソビの勝利者となった。

優勝した伏見先生には、徳島名物の「金ちゃんヌードル」や「大野海苔」をプレゼント!

ジャンルをまたいで広がる「俺の妹」ワールドや
最終巻についても言及!

 イベントではK-1グランプリの後、まだ放送される前のアニメの音声を先行公開し、大いに会場を沸かせた。さらに6月7日に発売予定の最終第12巻を始めとした新展開についても言及されている。

 まず、先日のニコニコ超会議で発表された、ニコニコ動画と電撃文庫の人気作家のコラボレーションについて。

 「俺の妹」の短編がニコニコ動画上で6月から連載されることはすでにご存知のファンも多いと思うが、なんとマチ★アソビ会場で「連載は『とある科学の超電磁砲(レールガン)』とのコラボ小説になります!」と伏見先生より発表され、場内は騒然とした。

 どうやら、「俺の妹」の世界に御坂御琴がちょいキャラで出演するといったものではなく、かなり重要な役として登場するらしい。もちろん、まだ現段階では構想ということで原稿が出来上がっているわけではないが、「俺の妹」ファンだけでなく、「とある」のファンも楽しめるものになりそうだ。

 さらに、千葉モノレールが、現在「俺の妹」ラッピングモノレールを運行しており、好評を博している。これは、モノレールの外観が全面「俺の妹」色に染まっているのはもちろんだが、車内の広告スペースや駅の案内図までそこかしこに桐乃や黒猫たちが登場している。その車内放送を、6月より桐乃と黒猫が担当することになる。「完璧な俺の妹モノレールが走り始める!」(高橋氏)そうなので、ファンの方はぜひとも原作公式サイトで登場する続報をお待ちいただきたい。

 また、アニメ第2期が全16話構成で制作されることはすでに公開されているが、高橋氏から「アニメは原作の最後まで描かせていただくいうことで、14話以降を世界同時に公開したい。僕の中ではスパイダーマンプロジェクトと呼んでます。字幕を付けて、世界中の"オタクっ子集まれ"をやりたいと思っています」という企画の発表があった。

 さらに、最後のサプライズとしてさらに「俺の妹フェス第2弾」の開催も発表された。前回は「ちょっといいベンツ2台分」の赤字を出しながらも好評を博したこのイベント。おそらく千葉で開催されることになるが、ファンの方はアニメ公式サイトをこまめにチェックしておこう。

 誰もが注目の原作小説の最終12巻に関しては、「最後ということで、物語の結末がどうなるかが見所です。本日のK-1で登場した名言や名シーンを超えるような名セリフやシーンを書いたので楽しみにしてください!」と伏見先生は語った。

 原作第1巻では、妹のエロゲーが父親に見つかったときに「これは俺のなんだっ!」と言ってかばうなど、"男前発言"を連発する京介の決断はどうなるのか? いつもよりボリュームが増えて登場する予定なので、6月7日の発売日をお楽しみに。

 なお、当日のステージの様子は近日中に「『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』原作公式サイト」で動画としてアップされる。何度見ても楽しめるおもしろトークが満載なので、原作公式サイトもこまめにチェックしてほしい。

 次ページでは、眉山山頂にて開催された『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』原画展の様子をフォトレポートでお届けする。

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