日立マクセルから、iVDRスロットを搭載したBlu-ray Discレコーダー「アイヴィブルー」が発表された。
内蔵HDDが1TBの「BIV-R1021」(予想実売価格6万5000円前後)と、500GBの「BIV-R521」(同5万5000円前後)の2機種をラインナップする。発売日はともに4月25日の予定。
従来のiVレコーダーは画面UIも含め、日立製作所の大画面テレビ「Wooo」の機能を外付けにしたような製品だったが、この製品はそれとは異なる製品で、画面UIも新しいものとなっている。ちなみに、従来のiVレコーダーは継続販売となる。
チューナーは地上/BS/CSデジタルを各2系統搭載し、2番組同時に最大12倍の長時間録画が可能(iVへの直接録画は除く)。さらに外付けのスカパー! プレミアムサービスのチューナーの録画にも対応し、最大3番組の同時録画が可能だ。
一方で、動画配信などのネットサービスの機能やSDメモリーカードなどへの持ち出しダビングには対応していない。
アイヴィブルーは「iVDR普及の切り札」
同社コンシューマー事業部 商品企画部 担当部長の和田修司氏によると、iVカセットの累計出荷台数が2012年に100万巻を突破したものの、それ以降は「大変厳しい状況」が続いているという。
具体的には「Woooのオプションイメージが強く、一部のヘビーユーザーにのみ支持されている」のが現状とのこと。そんな「iVDR普及の切り札」として、アイヴィブルーというブランドネームとともにBDレコーダー市場に参入する。
BDレコーダー市場も2012年は大きく落ちているものの、今後は買い替え需要で300万台市場を維持できると同社は考えており、和田氏は「この大きな市場に参画できるのが我々にとってメリット」だと述べた。
そのうえで、本製品は「第一弾のベースモデル」という位置づけで、複数のiVスロット搭載やiV同士のダビング対応など、今後ユーザーの声を反映させた新機種を投入していく予定だという。