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レッツノートがあればスマホいらず?

お風呂でもレッツノート? アプリソムリエ参加のユーザーイベント

2013年02月12日 11時00分更新

文● 西牧裕太/ASCII.jp編集部

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「いつでも、どこでも」がレッツノートの合言葉

 

 石井さんの自己紹介が終わり、続いてユーザーの自己紹介だ。ユーザーはそれぞれ自分の「レッツノート相棒度」を100点満点で何点かを披露し、その理由を説明していく。

 このようなイベントに来るユーザーなので、全員満点かと思いきや、ほとんどが80点から90点くらいだった。

 高得点の理由としては、「とにかく軽い」「とても頑丈」といったレッツノート本来のよさを挙げる意見から、「ずっと憧れていた」「持ってたら仕事先で話題になった」「周りにいる学生の友達が誰も持っていないから」「360度回転のギミックがいい!」という声も挙がった。

高得点だが、満点ではないあたりにレッツノートユーザーのツンデレさ加減がうかがえる

軽量、頑丈はレッツノートの特徴。そこに惚れ込むユーザーがいるのは当然といえる

 逆に100点ではない理由としては「価格が高い」「視野角が狭く、タブレットだと使いづらい」という意見があった。また、女性からは「デザインをもう少しカワイイ感じにしてほしい」「カラーが選べると嬉しい」という声が多かった。

 自己紹介後はユーザーが自身の活用法や、エピソードを披露した。興味深かったのは、ユーザーの何人かはスマホを持つ必要がない、と言ったことだった。

 レッツノートは軽さと駆動時間の長さ、堅牢性を誇ることから、どこにでも持ち運べる。通話機能を除けば、大型・高性能スマホとして捉えることができるというのだ。

 あるユーザーは「サイクリング時にカバンに入れて持っていきます。一休みしたときにFacebookを開いて、その場でフィードするんです。スマホよりも立ち上がりが速いから、スマホがいりません」と応えていた。

こちらの男性は「庭で作業しながらHuluを見ています。純正のカバーは本体を立てられるスタンドが付いていて便利ですよ」と話す

 他にもデジカメで写真を撮り、データをその場でレッツノートに移し、ウェブ上にアップするという活用法もあった。

 また、家の中でも肌身離さず持ち歩いて使う、「家庭内モバイル」という言葉も出た。ソファに寝っ転がり、ディスプレーを好きな角度に調節して、ウェブを見る。あるいはタブレットにして子供と一緒に写真を選ぶ。お風呂、トイレにまで持っていく、というハードユーザーもいて、場を驚かせていた。


 これらの活用方法を通じで、ユーザーからは「いつでも、どこでも」一緒に持ち運んで使っている、という意見が聞かれた。

ユーザーの中で「いつでも、どこでも」というのがひとつのキーワードのようだ

当然、スマホと連携しているユーザーもいる

次の製品に期待したい点もさまざま

女性からはもっとオシャレなレッツノートが見たいという意見が多かった

 場が盛り上がってきたところで、今度は次のレッツノートに期待する点をディスカッションベースで挙げていく。

 ここで多かったのはカラバリに対する意見だった。現在も天板にカバーを付けることで、色を変えることはできる。しかし、そうではなく、筐体のカラー自体を選べるようにしてほしいという。

 「人と同じものを持ちたくないので、カラーが選べられたら個性的でいいですよね」という意見や、女性だと「パステルカラーもあるといいですね」とのこと。

ユーザーはそれぞれ自分の要望を伝え、終始話が途切れることはなかった

 他にも「Blu-ray Discドライブが搭載されれば、どこでも映画が観れるので嬉しい」「価格をもう少し下げてほしい」という要望があった。

 また、「レッツノートって名前どうなんでしょう?もっといいネーミングがあるような気が…(笑)」という意見や「7インチで500gくらいの、モバイルに特化した製品が出ると買ってしまうかもしれません」と、さまざまな意見が集まった。









 こういった意見を受けて井上氏は「今まで取り組んできた、軽量化や堅牢性については改めて自信を持ちました」と話した。

 さらに「みなさまが言ってくださった『いつでも、どこでも』という言葉は、我々がいつもレッツノートはこうでありたいと思っていたことなので、非常に嬉しかったです」と明かした。

 今後の要望については「もっと軽く、もっと安くといったご意見は、隣の人(坂田氏)に言っていくので(笑)」と応えた。

多くの意見が聞けて井上氏、坂田氏も喜んでいたが、一方では課題も見つかったようだ

 また、坂田氏は「よく使っていただいてるとわかり、大変嬉しいかぎりです。ただ、やはり改善点があると常々思っています」と話した。

 そして「次はどうしようかとそろそろ考え始める時期でもあります。いただいたご意見につきましても、いくつかピックアップさせていただき、できるかどうか議論していきたいと思います」と、次期製品への期待を持たせてくれた。

 イベントは約2時間ほどだったが、体感としてはあっという間だった。終わりの方はユーザー同士で質問したり、ディスカッションしたりと、大変な盛り上がりを見せていた。

ユーザーはみんな相棒を手に、笑顔でパシャリ

 最後に全員で集合写真を撮ってイベントは終了した。ユーザーに感想を聞くと「来るまではビジネスマンばかりで、私のような学生はいないと思っていて不安でした。ですが、実際に来てみるとそんなことはなくて、とてもよかったです」と話してくれた。

 別のユーザーは「みなさんの活用法がたくさん聞けたので、私もやってみようと思いました」と満足そうに応えてくれた。

 イベント終了後、井上氏は「スマホやタブレットがある中で、PCのあり方を改めて考えないといけないと思っています。その中で、今日のイベントではPCにしかできないことがあることがわかりました」と話した。

 

 ユーザーが積極的にディスカッションしてくれたことで、パナソニックとしてはユーザーの意見を聞ける場として有意義だったのは言うまでもない。

 だが、同時に井上氏は「単に意見を聞く場ではなく、我々がどう設計したか、どういう思想で作ったか説明することで、ユーザーに理解してもらう場としても重要です」と話す。

最新のレッツノートも、このようなイベントで聞かれた意見を基に、開発者が議論して作っている

 そういう面において、ユーザーからは「製品デザイナーの話が聞けたらよかった」「もっと開発秘話が聞けるといいですね。親近感が湧くと思います」という声も挙がったので、今後はもっとパナソニック側の説明がされるといいのかもしれない。

 とはいえ、帰っていくユーザーのほとんどは満足そうな顔を浮かべていたので、今回の「2013年 レッツノートユーザーミーティング」が成功だったのは間違いない。

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