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CLOUD CENTER for Windowsで構築するプライベートクラウド 第1回

最新のWindows ServerやSystem Centerをクラウドで利用できる

CLOUD CENTER for Windowsで社内サーバーをクラウド化

2013年02月14日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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クラウドが隆盛の昨今でも、業務システムの多くは社内のWindowsサーバーという会社は多いだろう。しかし、運用管理、セキュリティ、災害対策、拡張性などを考えると、今後は間違いなくクラウドに移行すべきだ。その理由を示していこう。

3月29日(金)、ビットアイルのプライベートクラウド「CLOUD CENTER for Windows」を紹介するセミナーを開催します

Windows Server 2012の登場で
クラウド移行は本流へ

 企業においてクラウドへの移行は大きな潮流となりつつある。仮想化や運用管理のアウトソーシングにより、ビジネスにあわせたシステムの柔軟性を確保。コスト削減や運用負荷の軽減を図り、戦略的なIT投資に回すといったパターンで、成功を収めつつある企業も現れている。

 しかし、実際にクラウド化しているシステムは、CRMやメール、Web系システムなど、どちらかというと外部向けもしくはフロントオフィス向けのシステムにとどまっているのが現状。勘定系と呼ばれる基幹システム向けサーバーのほか、セキュリティを要求されるファイルサーバー、社内向けのアプリケーションサーバーなど、多くのサーバーはオンプレミスのWindowsサーバーで利用されるのが一般的だ。また、こうしたWindowsサーバーを利用するためのActive Directoryサーバーやバックアップ、管理システムなどのサーバーも、いまだにオンプレミスで運用されている。

 確かに、最近までWindowsベースのオンプレミスシステムをクラウドに移行するのは、あまり現実的ではなかった。まず機能や性能、ライセンス面でWindows Serverが、必ずしも仮想化やクラウドに最適化されていたわけではなかった。また、オンプレミスからクラウドへの移行や、両者の連携や統合管理も難しかった。さらにActive Directoryの構築や運用管理、バックアップ、セキュリティなどを考えれば、システム面での投資も大きく、必ずしもコスト削減に直結するわけではなかった。

 しかし、クラウドOSを謳う「Windows Server 2012」の登場で、状況は一気に変わった。Windows Server 2012 Hyper-V(以下、Hyper-V)ではホスト、仮想マシン共に大幅にスペックが引き上げられたほか、仮想マシンのバックアップを実現するHyper-Vレプリカ、Windows Azureへのオンラインバックアップ、同じ物理ネットワークを複数のユーザーで安全に共用できるネットワーク仮想化などもサポート。仮想化対応が大幅に強化され、既存のWindowsアプリケーションをクラウド環境で利用することがきわめて容易になった。

 さらにSystem Center 2012 SP1が登場したことで、Windows Server 2012上の仮想マシンやオンプレミスとクラウド連携を効率的に行なえるようになった。もはや、Windowsサーバーを社内に閉じこめて置く必要はなく、柔軟性やコスト効果の高いクラウド環境で使えるのだ。

(次ページ、最新Windows Server環境をそのまま提供する)


 

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