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【2012年まとめ】Windows 8発売もPC市場は苦戦が続く

2012年12月30日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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5~6月
COMPUTEXで感じたWindows 8搭載PCへの期待

 5~6月をひとつにまとめているのは、5月はPC分野で「この月を代表する」と言えるほどの記事がなかったためだ。いやホントなかったんですよ。新製品とかはそれなりにあったんですけどね……。

 打って変わって6月になると、ニュースラッシュと言っていいほど大きなトピックが連発された。まず1日には、Windows 8のRC版に当たる「Release Preview」が公開された。完成版にかなり近づいたバージョンで、10月の発売に向けて最終段階へと進みつつあった時期だ。

ASUSTeKがCOMPUTEXに合わせて発表した2画面ノート「TAICHI」。日本でも12月に発売された

 同じ頃、台湾台北市ではコンピューター関連総合見本市「COMPUTEX TAIPEI 2012」が開かれた。大手ODM/OEMメーカーがひしめく台湾でのビッグイベントで、台湾を代表するPCメーカーであるAcerとASUSTeKは、Windows 8とタッチパネルに対応した新製品を多数発表。そのほかにも会場ではWindows 8対応タッチPCが多数出展されており、これならば「Windows 8ではPCが変わった」と消費者に感じさせて、PC市場を上向かせるのではないかという期待を持った。

 一方で驚きのニュースとなったのが、6月18日にマイクロソフトが発表した自社独自のPC「Microsoft Surface」だ。周辺機器を除けばソフトウェアの供給に徹していたマイクロソフトが、ある意味「禁を破って」自らPC製品の企画・開発と販売に乗り出すというのは、(予想されていた面もあったとはいえ)PC業界にとっては驚きのニュースとなった。Surfaceについては発表直後に西田宗千佳氏による戦略分析記事も掲載。こちらも広く読まれた。

【その他の主なニュース】

7月
NECパーソナルの底力 LaVie Z発表

900gを軽く下回る超軽量Ultrabook「LaVie Z」が話題を呼んだ

 7月のニュースと言えば、なんと言ってもNECパーソナルコンピュータ(以下NECP)が発表した超軽量Ultrabook「LaVie Z」だ。13.3型ディスプレー搭載で、重さはなんと875g。実際に手に持ってみると、あまりの軽さに笑ってしまうほど軽い。NECPの優れた製品開発力が久しぶりに発揮された一品だ。

 LaVie Zについては商品企画担当者へのインタビューも掲載。1gでも軽くするために、マイク端子やロゴを光らせるLEDすら削るという徹底した軽量化には驚かされた。

 PC業界のトピックではないが、7月にはASCII.jpの人気連載の一部をまとめた「忘れ去られたCPU黒歴史」が書籍として出版された。Amazonでは発売日に一時は総合ランキング9位となり、その日のうちに売り切れてしまうほどの好評を博した。手前味噌だが「CPU版失敗学」とでも言える面白い本なので、興味のある方にはぜひ読んでいただきたい。なお、1月からは新ネタも連載で取り扱う予定である。乞うご期待!

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