レーシングブルーと音叉マークがイカス!
迫力ある音も魅力のヤマハ「HPH-PRO300」
ヤマハが11月下旬に発売を予定している「HPH-PRO300」(予想実売価格3万円前後)は、オーバーヘッド製品の最新モデルで、シンプルなフォルムのデザインとヤマハのレース用バイクのイメージカラーである「レーシングブルー」を採用したカラーが特徴的。
バイク乗りにとってはレーシングブルーと銀の音叉マークには独特のカッコよさを感じるだろう。
ドライバーユニットは口径40mmで、出力音圧レベルも107dBと高め。このためポータブルプレーヤーでも迫力ある音が再現できる。そして、シンプルなフォルムでありがながら、折りたたんで収納することも可能なため、持ち運びにも便利だ。
装着してみると、イヤーパッドが耳に重なる形になる。イヤーパッドは厚めで耳当たりもいいのだが、側圧は強めで耳だけでなく頭全体を押さえられような感じがあり、装着感はやや重めに感じた。
パワフルな低音に自然な音色
両方の再現が見事に調和
音質評価
- 解像感 :★★★
- ボーカル:★★★★
- 低音 :★★★★
- 音場感 :★★★
ポップスを聴くと、低音がブリブリとしたかなりパワフルなサウンドと感じるのだが、中高域は低音のパワフルさとうって変わってスムーズで、明瞭な再現のボーカルや楽器のリアルな質感が巧みだ。
パワフルな低音とのバランスが絶妙で、元気がいいだけのにぎやかな音にならないし、どちらかというと繊細な中高域がひ弱にならない。
アニソンは、リズムもバシバシと決まるし、低音のパワー感が印象的だが、ボーカルが埋もれてしまうこともなく、きちんと前に出る。
ジャズやクラシックでは、アコースティックな楽器らしいナチュラルな音色に感心した。弦楽器の音の分離もなかなかいいし、伸びやかでニュアンスで富んだサウンドは、音楽的だと感じる。
低音の力感をうまくコントロールし、まとまりの良い再現は苦手なジャンルはないだろうが、強いて言えば生楽器のリアルな再現の方が持ち味を発揮できるだろう。
この連載の記事
-
第1回
iPhone/Mac
この秋は良品揃い! 1万円前後で買えるヘッドフォン7モデル -
iPhone/Mac
iPhone 5で使いたい特選ヘッドフォン&ポータブルアンプ 2012秋 - この連載の一覧へ