続いては「Aspire S7-391-F74Q」(以下Aspire S7)のデザインを見てみよう。Aspire S7シリーズには13.3型ディスプレー搭載の「391」と、11.6型の「191」がラインナップされるが、現在販売されているのは391の方で、特集でもこちらを取り扱っている。
Aspire S7のデザイン上の特徴は、なんといっても11.9mmという薄さだ。これだけ薄いノートパソコンは、小型化薄型化に優れた日本メーカーのパソコンにもない。2009年に登場し、薄さと軽さで今でも評価の高い「VAIO X」(13.9mm)よりも薄いのだから驚きだ。しかも、これだけの薄さにタッチパネルディスプレーを搭載しただけでなく、Ultrabookとしても優れたスペック(後述)を備えているので、実用性も高い。
ボディーは明るいホワイトを主体に、銀色のフレームがディスプレー周囲を取り巻く、独特の配色となっている。ディスプレー天板には「Gorilla Glass 2」を使用し、傷に対する保護とデザイン上のポイントを兼ねている。薄さと合わせて、なかなか魅力的なデザインだ。
これだけ薄いと端子類はそれなりに制約されてしまう。それでも本体にUSB 3.0を2ポート搭載。SDカードスロットとmicro HDMI出力も備えるので、Ultrabookに一般的な程度の拡張性も確保している(有線LANはUSB-LANアダプターが付属する)。気になるのは、電源ボタンが本体左側面に露出していること。移動中に間違えて電源を入れてしまわないかと不安になる。厚みの関係でキーボード面にボタンを置くのは難しかったのだろうか? 側面に電源スイッチを置くなら、スライドスイッチにしてほしい。
キーボードはキータッチが非常に軽いうえ、キー配列は「Aspire S3」と同じ変則的な配列となっている。英語キーボードと同じ、キーボード周囲の金属フレームを流用してコストを下げるため、通常なら独立しているキーが、隣のスペースキーやEnterキーとくっついている。また漢字入力に多用する[半角/全角]キーも、Caps Lockキーの隣という無理矢理な配置だ。
率直に言って、このキーで使いやすいという日本人はいないだろう。記者はAspire S3を長期間使っているのだが、このキーには今でも慣れない。ライバルであるASUSTeKは、きちんと日本語キーの常識に合わせた配列の製品を実現しているのだから、エイサーにも再考を願いたい。
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