年末に向けて、そろそろBlu-ray Discレコーダーの秋冬モデルが発表される時期となってきた。……のだが、現在のところハイエンドからエントリーまでラインナップを一新してきたのはパナソニックとソニーのみという状況である(ちなみに、パナソニックは11月下旬発売予定でソニーは10月に発売済みとなる)。
パナソニックとソニーのBDレコ新機種ラインナップ | ||
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チューナー数とHDD容量 | パナソニックの該当機種(予想実売価格) | ソニーの該当機種(実売価格) |
3チューナー &3TB HDD |
DMR-BZT9300(40万円前後) DMR-BZT830(16万8000円前後) |
BDZ-EX3000(30万円前後) |
3チューナー &2TB HDD |
DMR-BZT730(12万8000円前後) | BDZ-ET2000(13万円前後) |
3チューナー &1TB HDD |
―― | BDZ-ET1000(11万円前後) |
2チューナー &2TB HDD |
―― | BDZ-EW2000(10万5000円前後) |
2チューナー &1TB HDD |
DMR-BWT630(8万5000円前後) | BDZ-EW1000(8万4000円前後) |
2チューナー &500GB HDD |
DMR-BWT530(6万5000円前後) | BDZ-EW500(7万円前後) |
1チューナー &500GB HDD |
DMR-BRT230(5万5000円前後) | BDZ-E500(5万9000円前後) |
1チューナー &320GB HDD |
DMR-BR130(4万円前後) | ―― |
というわけで、本特集ではパナソニックとソニーの最新BDレコーダーをあらゆる面から検証し、全3回に分けて紹介していく。
具体的には、ソニーとパナソニックの主力モデルを使い10番勝負を行なう。使い勝手はもちろん、録画機能やネット機能、画質・音質まであらゆる面が徹底的に比較テストをしてみる。
録画番組の活用で熟成が進む秋冬モデル
昨年は3チューナーモデルが各社から投入され、USB HDD増設対応といった録画機能の強化が目立ったが、今年はそうした基本的な部分での大きな進化はあまりない。
では、あまり買い換えを考える必要はないかというと、そんなことはない。今年はたっぷりと録った録画番組の活用という点の熟成が進んできている。これは、3チューナー+大容量HDDで膨大に録り貯めた番組をより効率良く視聴するには欠かせないもので、昨年モデルをバリバリ使っている筆者にとっては待望の機能だ。
例えば、検索機能を録画済み番組を対象として使えるようになったモデルが増えてきている。さらに、番組内の見どころをリストアップして見たいシーンだけを見るといった機能も人気の高まりそうな機能と言える。こうした機能により、目当てのアイドルやタレントが出演するシーンだけを手軽にチェックできるなど、テレビ番組をより積極的に使えるようになっている。
ただ、この使い勝手というのはスペック表を見比べただけではわかりにくいものだ。極端に言うと実際に自分の家において数日使ってみないとわからない。だが、それで使い勝手が悪いと気付いても手遅れだ。そうならないためにも、本特集で読者に代わって実際の使い勝手を試してみる! というのが特集の趣旨だ。
とはいえ、この2社のモデルしか紹介しないもの寂しいので、第1回目の今回は各社の秋モデルをまとめて紹介し、BDレコーダーのトレンドを分析していく。
なお、今回の特集は基本的にパナソニックとソニーのミドルクラスモデルを中心に紹介するが、両社とも入門者向けモデルも面白い部分があるので簡単に紹介していこう。
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