日本らしい企業体質が変わりつつあるIBM
日本IBMの組織改革は、かなり大胆に進行している。過去10年において右肩あがりで成長を続けるグローバルのIBMの業績に対して、日本IBMは、残念ながら、過去10年に渡り、一度も業績が上向いていない。売上高は半減しているという状況だ。
その影響を受けて、次期社長候補と目される人物が日本IBMを去るという影響も出ている。
一方で、これまでは「日本企業といえる文化を持つ企業」とまで表された日本IBMの企業体質は、一気に外資系企業としての風土へと移行しようとしている。9月11日に行われた記者会見でも、登壇者はすべて外国人。資料もすべて英文で配られた。
果たして、こうした体制で、日本に根ざした活動ができるのかどうかが心配になる。
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