明らかに息切れ感はするが、十分プレイ可能
それでは実ゲームでの評価に入ろう。まずは「Fraps」を使い重量級ゲーム「Battlefield 3」でのフレームレートを計測する。設定は解像度1920×1080ドット、画質「最高」の状態でキャンペーン4面開始時のシーケンス時に測定している。
まず実際のゲームプレイに関しては、最高画質でも滑らかで快適にプレイが可能だ。しかし大きく視点を動かすような状況では、明らかにGTX660Tiよりもカクつきが目だつ。SP数を削った効果が高負荷時に露見しやすくなると言っていいだろう。このクラスのゲームをプレイするなら、ちょっと頑張ってGTX660Tiを狙った方がよい結果になるのではないだろうか(そうなるとGTX670がベストチョイスになりそうだが)。
Fermi世代とは比べ物にならない快適さ
続いては中量級の「The Elder Scrolls V: Skyrim」を使ったテストだ。解像度は1920×1080ドット、画質は「Ultra High」設定、高解像度テクスチャーパックのみを入れた状態で「Fraps」でフィールド移動時に計測している。
今回のテストではGTX660Tiの最低fpsが妙に低く出てしまったが、最大および平均は順当な結果に。GTX560TiおよびGTX460のFermi世代のカードを使っているなら、GTX660に乗り換えることで確実に1ランク上の快適さが味わえそうだ。HD7850との性能差は決して多くはないが、どの局面でも確実に上回る性能を叩き出しているようだ。
次は「Max Payne 3」だ。テストはアーケードモード1面開始時から2分間、同じような動きでプレイした時のフレームレートを比較する。
このテストは前回計測した条件がやや軽すぎたため、さらに高画質寄りの設定にしている。前回との差分はアンビエントオクルージョンを「HDAO」、テッセレーションを「Extreme」にしている。またFXAAは最高設定にした一方MSAAは負荷が高すぎるため完全オフにしている。ちなみにこの条件に設定するとGTX460ではビデオメモリー不足の注意が表示される。テスト実行は普通にできが、2年前の定番ビデオカードは今のゲームにはメモリー不足な面もあるようだ。
全体傾向は他のゲームと同じ。SP数3割減のハンデを背負っている割には、実際のフレームレートはGTX660Tiの2.2割減程度に抑えている点は評価したい。ゲーム中のクロックの最高値は、今回テストしたGTX660カードでは1124MHz(GTX660Tiは1202MHz)とかなり伸びており、それがSP数のハンデを打ち消しているともいえる。
(次ページへ続く)
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