ビジネスにもエンタメにも十分な性能
クアッドコアの第3世代Core i7やディスクリートグラフィックスを搭載していることもあり、本機を使用していてパフォーマンス不足を感じることはほとんどなかった。そこで、参考までにベンチマークテストを数種類実施し、具体的な性能をチェックしてみた。
まず、OS標準のWindows エクスペリエンス インデックスでは、プロセッサが7.7、メモリが7.8という、最高値7.9に迫るスコアを記録。またグラフィックスとゲーム用グラフィックスがともに6.7という結果になった評価機の場合、ストレージとして読み出し速度の速い128GB SSDが搭載されていたため(セカンダリとして1TB HDDを搭載)、プライマリハードディスクは最高値の7.9に達している。
続いてPCMark 7で評価機のパフォーマンスを計測してみると、結果は以下の通りになった。
PCMark 7のスコア | |
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PCMark score | 4772 |
Lightweight score | 5306 |
Productivity score | 5001 |
Creativity score | 5682 |
Entertainment score | 3769 |
Computation score | 5446 |
System storage score | 5254 |
以前、レビューした「Endeavor TY5100S」の総合スコアは「4870」で、スコア上はほぼ変わらない数値をマーク。スリムモデル筐体ながらも、BTOの組み合わせによっては、ミドルタワークラスに匹敵するマシンにもカスタマイズ可能だ。
また、CINEBENCH R11.5でテストしてみたところ、CPUのスコアは7.43ptsを記録。「モンスターハンター フロンティア オンラインベンチマークソフト【大討伐】」を使ってゲームプレイ時の快適さをチェックしてみたところ、解像度1280×768ドットの設定で「3944」というスコアをマークした。エントリー向けのNVIDIA GeForce GT 430ということもあり、突出した数値というわけではないが、通常用途には十分過ぎるといっても過言ではない性能。最新のPCゲームも、一部の要求スペックが高いものをのぞいて快適にプレイできそうだ。
参考までに、CPUとプライマリストレージが本機と同じで、グラフィックスが上位モデルのNVIDIA GeForce GTS 450という構成のミニタワーPC「Endeavor TY5100S」の場合は、PCMark scoreが「4870」、モンスターハンター【大討伐】が「8613」という結果だった。より要求スペックの高いゲームを楽しみたいという場合は、こちらを検討してみるといいだろう。ゲームはほどほどで省スペース性重視なら、本機で不満を覚えることは少ないはずだ。