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使えるのは12ヶ月の契約期間中のみと変更へ

「TechNet サブスクリプション」のソフトウェアに利用期間制限

2012年07月06日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 7月5日、日本マイクロソフトがTechNet サブスクリプションの会員向けに送ったメールなどによると、同サービスの規約が「今後、数週間以内」に変更となり、提供するソフトウェアに利用期間制限が加わることが明らかになった。

TechNet サブスクリプションのWebサイトにも「TechNet サブスクリプションの変更について」が掲載された

 TechNet サブスクリプションは、マイクロソフトのソフトウェア製品を「検証目的」で利用できる、システム管理者など向けの年間契約制サービス(利用条件の詳細はTechNet サブスクリプションのWebサイトなどを参照のこと)。契約すると、マイクロソフトが提供する企業向けのOSやアプリケーションのインストールイメージを専用サイトからダウンロードでき、プロダクトキーも取得できる。

 一般に検証目的などでマイクロソフトが無償配布するソフトウェアは、30日間や90日間といった利用期間があり、経過後は利用できなくなる仕組みが入っている。一方、TechNet サブスクリプションのソフトウェアに期間の制限はなく、市販製品と同じソフトウェアが提供される(一部、TechNet専用バージョンもある)。そして、契約期間中に入手したソフトウェアは、契約期間終了後もそのまま使うことができる。

 これまでも、1ソフトウェアあたりのプロダクトキー提供数が削減されるなど制限強化が行なわれているが、今回の制限強化は、上記の「契約期間終了後もそのまま使うことができる」という部分。今後行なわれる変更後は、「入手したソフトウェアを利用できるのは、サブスクリプションの契約期間中のみ」となる。

「TechNet サブスクリプション」の変更点
 ソフトウェアの利用権
現時点変更後
契約時および契約期間中に
公開されたソフトウェア
契約期間中利用可能
契約終了後利用可能利用不可
契約終了後に公開された
ソフトウェア
利用不可

 加えて、提供する製品の種類の削減、24時間以内に要求できるプロダクトキーの上限数を10に制限することも行なわれるという。

FAQページに紹介された変更点

 こうした変更の目的は、「最新のマイクロソフトソフトウェア製品を評価するITプロフェッショナルの方をサポートするという、プログラムの趣旨をより的確に反映し、サブスクリプションの健全性を保つため」で、仕組みを悪用した海賊版の作成販売への対策とみられる。

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