Ultrabookと言えば、いまやすっかりノートパソコンの主役に躍り出た印象もあるが、その登場は2011年6月に開かれた「COMPUTEX TAIPEI 2011」でのインテルによる講演であり、ほんの1年前のことである。
例年同様、インテルはCOMPUTEX TAIPEI 2012初日の5日に、基調講演と記者説明会の2つの講演を開催したが、その主役は当然Ultrabookだった。特に5日はデュアルコア版の第3世代Coreプロセッサーこと「Ivy Bridge」の発表日でもあり、講演では日本未発表の製品も含む、多数の製品が披露された。Ivy BridgeとWindows 8でさらなる隆盛を見せるUltrabookについてまとめた。
デュアルコアIvy Bridgeで描画性能向上
vProにも対応する2012年のUltrabook
CPUそのものについての言及は少なかったが、Ivy Bridgeを搭載する第2世代のUltrabookは今回の主役のひとつだ。UltrabookをターゲットとしたCore i7とi5が2製品、Core i3が1製品発表され、搭載製品も多数が講演の壇上を飾った。特にグラフィックスについては多数のゲームを実際に動かしてみせ、Ultrabookでも快適にプレイできるとしている。
Ultrabookの進化はコンシューマー向けだけでなく、ビジネス向けの管理機能「vPro」対応にも広がる。vProの中心である遠隔管理機能だけでなく、ビジネス用のモバイルノートでは特に重要な、盗難対策機能「インテルAnti-Theftテクノロジー」などにも対応する。
また講演で披露されたデモでは、加速度センサーを内蔵するUltrabookとスマートフォンを連携させて、スマートフォンがUltrabookから離れた、つまり持ち主がパソコンの前にいない状態でパソコンが持ち去られそうになると、その振動を検知してパソコン側をロックするとともに、スマートフォン側アプリに警告を送るというシステムを実演してみせた。
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