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最新パーツ性能チェック 第125回

22nmプロセスのIvy BridgeはSandy Bridgeと何が違うのか?

2012年04月24日 11時01分更新

文● 宇野 貴教

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「Core i7-3770K」からIvy Bridgeの性能を探る

 次に新CPUを使ったベンチマークを紹介していこう。使用した新CPUは、自作ユーザーの注目度が高い「Core i7-3770K」で、ベースクロックが最も高く、かつ倍率ロックフリーの“K”モデルである。基本スペックは4コア8スレッド、ベースクロック3.5GHz(ターボ時3.9GHz)、L3キャッシュ8MB、Intel HD Graphics 4000搭載で、新CPUの中では最上位に位置するモデルだ。

4コア8スレッドの「Core i7-3770K」。ベースクロックは3.5GHz(ターボ時3.9GHz)で、L3キャッシュは8MB搭載している

「Core i7-3770K」のパッケージ

Ivy BridgeはSandy Bridgeと同じLGA 1155対応マザーボードに取付可能だ

 比較用のCPUは、同一クロックの「Core i7-2700K」(3.5GHz)を用意した。どちらのCPUもTurbo Boost、各種省電力機能ともに有効、それ以外の設定はデフォルトにし、スペック通りになる状態で計測している。

Core i7-3770KとCore i7-2700KのCPU-Z表示画面。Core i7-3770Kの動作電圧が0.872Vと極端に低いが、マザーボードのモニタリングツールでは1.08Vとなっているため、定格電圧は1.1Vと思われる

テスト環境
CPU 「Core i7-3770K」(3.5GHz)
「Core i5-2700K」(3.5GHz)
マザーボード Intel「DZ77GA-70K」(Z77)
メモリー PC3-10666 4GB 2枚組
HDD Seagate「ST3160812AS」(160GB)
電源ユニット Thermaltake「Toughpower QFan 650W」(650W)
OS Windows 7 Home Premium SP1(64bit)

検証に使用した、Z77チップセット搭載のインテル純正ATXマザー「DZ77GA-70K」。実売価格は2万5800円前後

ブラック基板のハイエンドモデルで、CrossFire XとSLIにも対応する。拡張スロットはPCI Express x16×2(x8/x8)、PCI Express x4×1、PCI Express x1×2、PCI×2という構成

I/O部にはデュアルギガビットイーサ、USB 3.0×4、USB 2.0×4、eSATA×1、IEEE1394×1、7.1chオーディオなどを装備。映像出力はHDMIが1系統用意されている

内蔵GPUはヘボイとは言わせない!
GPU性能は50%以上のアップを確認

 まずは改良ポイントとなる内蔵GPUの性能から見てみよう。ベンチマークテストはDirectX10.1の総合ベンチマーク「3DMark Vantage」と、DirectX9.0Cの「3DMark 06」の2つだ。

3DMark Vantage(単位:score)

3DMark Vantage(単位:score) better→

3DMark 06(単位:score)

3DMark 06(単位:score) better→

 「3DMark Vantage」の結果を見てみると、さすがに2倍とはいかないまでも1.5~1.8倍程度のスコア向上になっていることから、GPUパワーアップはかなりのレベルであることが伺える。その反面、「3DMark 06」では約1.3倍程度とスコアの伸びが悪い。このことから、GPU強化部分はDirectX10.1やDirectX11の機能で大きな効果を発揮するのだろう。

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