「Core i7-3770K」からIvy Bridgeの性能を探る
次に新CPUを使ったベンチマークを紹介していこう。使用した新CPUは、自作ユーザーの注目度が高い「Core i7-3770K」で、ベースクロックが最も高く、かつ倍率ロックフリーの“K”モデルである。基本スペックは4コア8スレッド、ベースクロック3.5GHz(ターボ時3.9GHz)、L3キャッシュ8MB、Intel HD Graphics 4000搭載で、新CPUの中では最上位に位置するモデルだ。
比較用のCPUは、同一クロックの「Core i7-2700K」(3.5GHz)を用意した。どちらのCPUもTurbo Boost、各種省電力機能ともに有効、それ以外の設定はデフォルトにし、スペック通りになる状態で計測している。
Core i7-3770KとCore i7-2700KのCPU-Z表示画面。Core i7-3770Kの動作電圧が0.872Vと極端に低いが、マザーボードのモニタリングツールでは1.08Vとなっているため、定格電圧は1.1Vと思われる
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | 「Core i7-3770K」(3.5GHz) 「Core i5-2700K」(3.5GHz) |
| マザーボード | Intel「DZ77GA-70K」(Z77) |
| メモリー | PC3-10666 4GB 2枚組 |
| HDD | Seagate「ST3160812AS」(160GB) |
| 電源ユニット | Thermaltake「Toughpower QFan 650W」(650W) |
| OS | Windows 7 Home Premium SP1(64bit) |
内蔵GPUはヘボイとは言わせない!
GPU性能は50%以上のアップを確認
まずは改良ポイントとなる内蔵GPUの性能から見てみよう。ベンチマークテストはDirectX10.1の総合ベンチマーク「3DMark Vantage」と、DirectX9.0Cの「3DMark 06」の2つだ。
3DMark Vantage(単位:score) better→
3DMark 06(単位:score) better→
「3DMark Vantage」の結果を見てみると、さすがに2倍とはいかないまでも1.5~1.8倍程度のスコア向上になっていることから、GPUパワーアップはかなりのレベルであることが伺える。その反面、「3DMark 06」では約1.3倍程度とスコアの伸びが悪い。このことから、GPU強化部分はDirectX10.1やDirectX11の機能で大きな効果を発揮するのだろう。

この連載の記事
-
第473回
デジタル
Ryzen 7 9800X3Dと9700Xはどっちが良いの?! WQHDゲーミングに最適なRadeon RX 9060 XT搭載PCの最強CPUはこれだ! -
第472回
sponsored
触ってわかった! Radeon RX 9070 XT最新ドライバーでFPSゲームが爆速&高画質に進化、ストレスフリーな快適体験へ -
第471回
デジタル
8TBの大容量に爆速性能! Samsung「9100 PRO 8TB」で圧倒的なデータ処理能力を体感 -
第470回
デジタル
HEDTの王者Ryzen Threadripper 9980X/9970X、ついにゲーミング性能も大幅進化 -
第469回
デジタル
ワットパフォーマンスの大幅改善でHEDTの王者が完全体に、Zen 5世代CPU「Ryzen Threadripper 9000」シリーズをレビュー -
第467回
デジタル
Radeon RX 9060 XT 16GB、コスパの一点突破でRTX 5060 Tiに勝つ -
第466回
デジタル
Radeon RX 9060 XTは6.5万円でVRAM 16GBのお値打ちGPUになれたか? -
第465回
デジタル
遅れてやってきたPCIe5.0 SSDの大本命、リード14GB/秒超えのSamsung「9100 PRO」を実機レビュー -
第464回
デジタル
Radeon RX 9070シリーズの仕上がりは想像以上だったことがゲームベンチでわかった -
第463回
デジタル
Ryzen 9 9950X3Dは順当進化。3D V-Cache搭載Ryzenの最強モデルだがクセありな部分はそのまま -
第462回
デジタル
RTX 5070の足を止めた「Radeon RX 9070 XT/ 9070」レビュー - この連載の一覧へ











