青色申告の友に電卓をどうぞ
いよいよ確定申告シーズンもラストスパート。e-taxの導入で、書類の手書きが必須でなくなったのは、悪筆の筆者にとっては大助かりだ。表計算ソフトのおかげでだいぶ楽になったとはいえ、細々した計算までなくなったわけではないので、ふと電卓に手を伸ばしたくなるシーンも少なくない。
計算機の代表格であるパーソナルコンピューターを前にして電卓を使うというのも奇妙と言えば奇妙だが、実際に使い始めると、やはり表計算ソフトであろうがPC上のアクセサリーだろうが実際の電卓の使い勝手には敵わない。
関数計算や簿記実務用はもちろん、四則演算+α程度のポケット電卓でも「M+」や「M-」ボタンを多用する人なら実感できるはず。キータッチ面でも機能面(特定処理のための専用キー)でも、汎用性を優先したPCキーボードのテンキー部分では代替できないユーザビリティーを持っている。
PCを前にしても電卓をバリバリと使い込んでいるシーンといえば、やはり事務や経理など簿記会計の業務。メーカーのラインナップを見ても、各社が力を入れているのは科学・技術向け関数電卓と、経理・実務電卓だ。
とくに科学・技術系の関数電卓はグラフィック化をはじめ、いつの間にかスペックがものすごいことになっているのだが、今回は確定申告など通常の出納計算向けということで経理・実務計算電卓を眺めてみよう。