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ニコ動出身アーティストが武道館に立つ日が来た!

2011年12月28日 12時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

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挑戦は現在進行形で続いていく

── 先ほども少し話題に出ましたが、DECOさんはgalaxias!とは別に、自身の両A面シングル「エゴママ/恋距離遠愛」を12月にリリースされてます。この作品では何を表現したかったんですか?

DECO 僕が持ってる2つの側面を同じCDに入れて、その両方をみんなに聴いてもらおうと思ったんです。「エゴママ」は、「モザイクロール」とか「愛迷エレジー」の流れを汲んだロックで、自分に対する愛と相手に対する愛の間で揺れ動いている、そのもやもやした気持ちを表現した曲。

 「恋距離遠愛」は、2009年2月に初音ミク版をニコ動に上げてましたが、制作当時実際に遠距離恋愛をしていた体験をもとに作った曲で、今回はバージョンアップして収録しました。激しい「エゴママ」と、ちょっとせつない「恋距離遠愛」という対照的な2曲の両方を投げかけてみて、皆の感想を聞きたかったんです。


── 「エゴママ」ではmarinaさん、「恋距離遠愛」では「とぴ」さんと、ボーカルを変えられてて豪華ですよね。

DECO 楽曲にあったボーカルに歌ってほしいと思うので、たとえばロックだとmarinaが合うと思ってお願いしています。marinaは僕からの一方通行じゃなくて、ちゃんと向こうからも返してくれる。以前、Twitterに「(DECOさんの)世界観をもっと広げられるように、曖昧エレジーのときとはまたちがった表現の仕方を工夫しました」って書いててくれてうれしかったです。一回の仕事で終わりじゃなくて、お互いに高め合って、ずっと続いていけるような関係なんだと思っています。最近では自分の誕生日に、自分がヴォーカルをやるバンド「LOVE LASTS FOREVER」も発表しまして……。

── どんだけプロジェクト走らせてるんですか!

DECO 新しい刺激があった方がほかのプロジェクトのやる気につながりますし。僕にとって1つだけのことを続けるのはすごく難しいことなんです。「ここでやれることは、ある程度やったんじゃないか」って風に考えてしまうことがあるんです。でも別のユニットがあると、そこでまた別の自分になれる。違う曲を書いて、改めて元のプロジェクトに戻ると、「まだ全然やれることがあったな」って気付かされるんです。

── スゴいな……。本格的にライフハックセミナーみたいだ(笑)。Teddyさんが今後やりたいことは?

Teddy リミックスやプロデュースだけじゃなくて、自分のアルバムも作りたいですね。自分のオフィシャルサイトで情報発信してるのでぜひチェックしてみてください。


── Teddyさんはボーカロイドを使われないんですか?

Teddy ノーコメント! だってDECOさんにこれだけ多くの作品を出されちゃったら……。

DECO いやいや。でもTeddyくんには自分で歌ってほしいって思いますよ。実は彼の歌声を一度聞いたことがあって、それがスゴくよかった。デモじゃなくてフルで仕上げてほしい。

Teddy 2人とも音楽的にはDTMでつながってるんで、そこで面白いことをやりたいです。


── 最後にgalaxias!として、次のアクションは何でしょうか?

DECO 今月28日に冬フェスの「COUNTDOWN JAPAN 11/12」に出演します。あとは次のアルバムになるのかな……?

Teddy もしかしたら全部インスト曲かも。


── それだと柴咲さんがいる意味が(笑)。

Teddy いや、それが本人から「もっと振りきったのがやりたい!」って言われてて。すごく打ち込みが好きらしいです。


── 柴咲さんは「J-POPの女王」みたいなイメージがあったんですが、めちゃくちゃ自由ですね。

DECO すごく刺激を受けます。元々の柴咲さんのファンの方もgalaxias!をきっかけに、そこから四つ打ちの曲を聴くようになったっていう話もTwitterで見かけたりして。


── おおー!

DECO Teddyくんやぼくに興味持ってくれて、それぞれの音楽を聴いてくれたという話も聞きます。galaxias!を通して聴いてくれる人の音楽の幅が広がって、これは本当にやってよかったなって。ぜひ次のアクションにも期待してください。



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