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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第53回

ボカロで武道館も夢じゃない? デPフェス、奇跡の大成功

2011年04月16日 12時00分更新

文● 四本淑三 写真● 前田佑規

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 一人でもフェス。並み居るボーカロイドPの中にあって、エンターテイナーとしても屈指のキャラクターを持つデッドボールP。彼が主催するライブイベント「デPフェス!」が、2011年4月9日(死球の日)に、東京・高円寺HIGHで行なわれた(関連記事)。キャパ300人の会場でチケットは発売後即完売。震災の影響が心配されたが、無事開催と相成った。

 前座は“スーパーモテ系バンド”のEROTIC BEAST KINGDOM(EBK)で、デPバンドの前座という割にはデPもいた。というより、かなりメインで登場。「富士サカリパーク」など、思いつきで適当に作ったようなひどい曲を豪快に演奏し、場内を大いに湧かせた。

 本編のデPバンドは2部構成で、前半はツツミ(B)、Shige(G)、まみ(Parc/Vo)、[TEST](G)、ショボン(Ds)、デP(Key)、後半はパピヨン誠(B)、鬼弦曹(G)、まみ(Parc/Vo)、[TEST](G)、ショボン(Ds)、デP(Key)というメンバー。

 ボーカルはコーラスの黒パンダ以外、曲ごとに入れ替えで、A姉、JUNCA、やまだん、赤飯と5人で担当。曲が終わるたびにメインボーカルが入れ替わり、デPとトークを交わしつつ進行というスタイルだった。

ライブの様子。終始テンションが下がることはなかった

 もともとデPの曲は人間が歌うには無理があり、なおかつ曲数も多いので演者の負担を減らすためにこの構成になったわけだが、それでもギリギリだったようだ。「Japanese Ninja No.1」ではギターのラインが抜けるトラブルがあり、ライブレコーディングも入っていた関係で、なんと演奏しなおすことに。が、さすがのやまだん氏も2回目はハイトーンが出ず「こんな曲2回も歌えるか!」と、曲の終了後に苦笑していた。

 そんなときも余裕で進行を続け、すでに大物感のようなものを漂わせていたデPだが、アンコール中に感極まったのか、口を開けっ放しにして下を向きながらキーボードを弾き続ける場面があった。演奏終了後には、さらに所属レーベルのEXIT TUNESからケーキのプレゼントがあり、お客さんやバンドメンバーから寄せ書きが渡されるなど、場内総出でデPを泣かせる攻勢に出た。果たしてデPの涙腺はこれらの攻撃に耐えられただろうか?

アンコールでショルダーキーボードを持ち出し観客を煽るデPEXIT TUNES PRESENTS デPフェスケーキ

 なお、当日のセットリストは次のとおり。

前半Part

1.私は人間じゃないから(A姉/黒パンダ)
2.千夜一夜千日手(やまだん)
3.マンドラゴラ(JUNCA /黒パンダ)
4.椿の花(赤飯)
5.1LDK(A姉/JUNCA)
6.Japanese Ninja No.1(やまだん)
7.いつしか、必ず。(赤飯)
8.とある娼婦の恋(A姉/JUNCA)
9.脱げばいいってモンじゃない!(赤飯)

後半Part

10.Wash My Blood(赤飯/黒パンダ)
11.既成事実メドレー "既成事実〜続・既成事実〜真・既成事実"(A姉/JUNCA)
12.牛乳飲め!(やまだん/黒パンダ)
13.月の裏側のお姫様(黒パンダ)
14.サクラチレ(JUNCA)
15.クリスマスツリーを切り倒せ!(やまだん/黒パンダ)
16.金の聖夜霜雪に朽ちて(赤飯)

アンコール

17.曾根崎心中(A姉/赤飯/黒パンダ)
18.永久に続く五線譜(A姉/JUNCA/赤飯/黒パンダ)

(次ページに続く)

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