タブレット端末の選択肢が増えてきた。スマートフォンと基本的に同じOSを搭載していることもあって、パソコンに詳しくない人にも比較的敷居が低く、かつノートパソコンよりも携帯性は高い。
当初はデジモノマニアや新しいモノ好きの人が買う端末という見方もされたが、着実に利用者を増やしている。年末にノートパソコンとタブレットどちらを買おうか、と迷っている人もいるのではないだろうか。とはいえタブレットが完全にノートパソコン代わりになるわけではない。“どこまで代わりが務まるのか”確認してみた。
タブレットはスマートフォンとノートパソコンの中間?
今回用意したのはNTTドコモのAndroidタブレット「Optimus Pad L-06C」とアップルの「iPad 2」の2台だ。この2機種は操作の確認に使うことにして、まずはタブレットとノートパソコンの特長を簡単に挙げてみよう。
タブレット端末 | ノートパソコン | |
---|---|---|
製品数 | 店頭で10機種程度 | 極めて豊富 |
重量 | 300~600g程度 | モバイルノートで1kg~ |
ストレージ | 16~64GB程度 | HDDだと250GB以上 |
画面サイズ | 7~10型クラス | 10型以上 |
通信機能 | 無線LANのみか、3G機能付きも | 無線LANのみが中心。WiMAXモデルも |
拡張性 | あまりない | USB端子など複数あるのが一般的 |
バッテリー | 連続使用で10時間程度 | 連続使用で3~10時間程度 |
価格 | 4~6万円程度 | 4万円程度からいろいろ |
冒頭で選択肢が増えてきたと書いたが、それでもまだノートパソコンほど種類があるわけではない。特に店頭で実機に触れるモノとなるとドコモのタブレットやiPad、Sony Tabletといった有名どころが中心だろう。一方、ノートパソコンは安価なものからハイスペックで高価なものまで、店頭でいろいろな製品が存在する。
携帯性を比較するとタブレットはやはり有利だろう。今回のOptimus PadやiPadはちょうど約600gだ。カバンにノート感覚で入れられるし、バッテリーもサイズの割によく持つ。ノートパソコンはモバイルに特化したタイプでなければ、実質的に利用可能な時間は3~4時間程度の製品も少なくない。
しかしストレージの容量やUSB経由で接続する周辺機器の多様さを含めると、ノートパソコンが有利。タブレットにもUSB経由で各種機器を接続できる製品もあるが、あまり一般的ではない。
このように見ていくと本気で仕事に使いたいのならノートパソコンが有利ではある。しかし“外出先に持ち歩いて使う”ことに絞った場合はどうだろう?
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