11月15日、日本IBMは自社内やグループ企業向けに提供するプライベートクラウド環境の構築を支援する「IBMプライベート・クラウド構築支援サービス」の提供を発表した。
IBMプライベート・クラウド構築支援サービスは、ユーザーからの仮想リソース予約リクエストを受け付けるセルフサービスポータル機能、標準化した仮想リソースの自動プロビジョニング機能を提供。加えて、「既存システムやパブリッククラウドとの連携機能」、「ワークフロー機能」、「仮想リソースの状況監視機能」に追加対応するのが特徴だ。
既存システムやパブリッククラウドとの連携機能は、ユーザー認証を統合してシングルサインオンを可能にするなど、システム間連携に必要な機能を提供するもの。これにより、企業におけるプライベートクラウド構築の際に必要となる、既存システムやパブリック・クラウドと連携を実現する。
クラウド環境では、ポータル画面でユーザーのリクエストに応じて自動的に仮想リソースの作成、削除などを行なうが、企業では作成時などに稟議や承認などの管理プロセスが必要となる。本サービスでは、仮想サーバー作成時の承認ワークフローなど、企業でのクラウド利用において必要なワークフロー機能を、カスタマイズして提供する。最後の仮想リソースの状況監視機能は、仮想サーバーの稼働状況や配置状況、IT資源の空き状況など、IT資源の状況を監視し管理する機能だ。
IBMプライベートクラウド構築支援サービスの料金は、個別見積り。仮想サーバー10台程度の構成の場合、所要期間は1カ月程度で、料金は700万円程度だという。