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「Service Management Extension for Hybrid Cloud」発表

Tivoliユーザーに無償提供、IBMが社内とクラウドの統合ソフト

2011年10月07日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 10月6日、日本IBMは企業内システムとパブリッククラウド上のシステムを統合して運用管理するためのソフトウェア「Service Management Extension for Hybrid Cloud」を発表した。

 Service Management Extension for Hybrid Cloudは、企業内システムとパブリッククラウド間のデータ連携を短期間で実現するソフトウェア「WebSphere Cast Iron」と連携して動作する。これにより、物理サーバーや仮想サーバーのパフォーマンスや障害の監視を行なう「Tivoli Monitoring」の機能をパブリッククラウドにも適用でき、企業内システムとパブリッククラウドを1つの画面で統合監視ができ、運用の負荷を軽減できるという。

 さらに、ユーザーからの利用申請に基づいてクラウド環境における仮想サーバーなどの資源の作成、変更、削除などを自動化する「Tivoli Service Automation Manager」のプロビジョニング機能をパブリックラウドに対して行なえるようになる。そのため、企業内システムとパブリッククラウドに対して同一プロセスでリソース配備できるという。

 また、異なるシステムのユーザー登録情報を同期する「Tivoli Directory Integrator」の機能を、企業内システムのユーザーID管理の標準的な仕組みである「LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)」とパブリッククラウドの統合に利用できるようもなる。企業内システムとパブリッククラウドに散在するユーザーIDの管理が容易になり、セキュリティが向上するとしている。

 Service Management Extension for Hybrid Cloudは、Tivoli製品(Tivoli Service Automation Manager、Tivoli Monitoring、Tivoli Directory Integrator)、Cast Iron 製品(WebSphere DataPower Cast Iron Appliance XH40、WebSphere Cast Iron Hypervisor Edition)のユーザーに無償提供するオプション機能。提供開始は10月24日で、Tivoli製品を補完するアドイン機能のダウンロードサイトである「Integrated Service Management Library」からダウンロードできる。

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