「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」の機能拡張
1時間7円のプランも!IBMのパブリッククラウドが機能強化
2011年11月30日 06時00分更新
11月29日、日本IBMはパブリッククラウドサービス「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」の機能拡張を発表した。提供は12月5日からとなる。
IBM Smart Business Cloud - Enterpriseは、米国2カ所、カナダ、ドイツ、日本、シンガポールの全世界6拠点に持つデータセンターを連携・統合して提供するサービスで、世界中どこからでも同じクラウドサービスを低料金で利用できるのが特徴だ。今回の機能拡張では、ファイアウォール専用の仮想サーバーのイメージ提供を始める。パケットフィルタリングやポートフォワーディングなど、ファイアウォールとして必要な機能を備えた仮想マシンを容易に構築でき、仮想サーバー環境のセキュリティーを一層強化することが可能になるという。
また、独自にカスタマイズした仮想マシンイメージを、拠点をまたがって移動できるようになった。ユーザーが用意したOSも含めた仮想マシンイメージを作成し、クラウドデータセンターへアップロードすることも可能になるという。
ストレージ機能の向上も図られており、仮想サーバーが稼働したままの状態で、ストレージを切り離し、他の仮想サーバーへ接続することが可能となる。ストレージのサイズの上限は、従来に比べ5倍となる10TBに拡大され、設定可能なストレージサイズも柔軟になるという。
IBM Smart Business Cloud - Enterpriseの価格は、仮想CPU(1.25GHz)×1、2GBメモリ、60GBストレージにOS(Windows Server 2003/2008)が付属して1時間あたり10円。加えて12月5日からは、仮想ハードウェアスペックは同様だがOSが付属しないプランも用意される。こちらの価格は1時間あたり7円で、ユーザーが持ち込むOSはLinux系OSのみの対応となる。