手元の操作で映画やドラマを手軽に視聴できる
カテゴリーの確認を終えたところで、まずは「Sony Tablet S」でコンテンツを視聴してみよう。カテゴリーは「洋画・海外ドラマ」を選び、表示されたメニューで「80年代」を選択する。ラインアップされたタイトルから映画「シティヒート」をタップ。画面が切り替わり、公開年月日や上映時間、作品のキャストやあらすじなど、作品の詳細が表示。往年のクリント・イーストウッドやバート・レイノルズが出演している名作である。
「Sony Tablet S」で映画を買ってみた
詳細画面には「セル」(購入)ボタンと「レンタル」ボタンが用意され、ユーザーが任意に選択できる。ここでは「セル」を選択。なお、本製品でダウンロードできるのはSD画質のみで、HD画質は用意されていない。また、ダウンロードはWi-Fi通信時のみとなっている。
ダウンロードに関するアラートが表示されたあと、決済画面に移る。会計が終了すると、ダウンロード画面が表示されるので、「今すぐダウンロード」「ダウンロードしながら再生」「買い物を続ける」のいずれかを選ぶ。ここでは「ダウンロードしながら再生」を選んでみた。バッテリーに関するアラートが表示されたあと、ダウンロードが開始。同時に画面が切り替わり、作品が再生される。字幕のシャギーが気になるものの、映像のぼやけ感は気になるほどではない。
「Sony Tablet P」で「レンタル」を試す
一方の「レンタル」は、Sony Tablet Pで試してみた。レンタルでは、コンテンツのダウンロードした日から30日間、初回再生から72時間以内が有効期限となる。決済が終了したら、ダウンロード画面が表示される。
表示されるメニューは、セルと同じく「今すぐダウンロード」「ダウンロードしながら再生」「買い物を続ける」が用意されている。ここでも「ダウンロードしながら再生」を選択。ダウンロードの開始とともに映像が流れ始める。Sony Tablet Pでは上画面に映像が表示され、下画面は操作パネルになる。映像の表示サイズが小さいためか、SD画質だが映像にぼやけた感じがなく、字幕の表示もクリアだ。
映画やドラマのチェックに便利だが、
購入履歴の管理に難あり
映画作品などはダウンロードにはそれなりに時間がかかる。IEEE 802.11n環境でダウンロードしたところ、約100分の作品(1.56GB)で15〜20分、30分の作品(約580MB)で約5〜6分ほどかかった。
気になったのは、購入作品の管理だ。Video Unlimitedでは、IDの登録が必須なのに、購入履歴の管理といった仕組みがない。仮にSony Tablet Sで作品を購入した場合、ほかの機器でダウンロードする際は、料金を再度支払って購入することになる。それどころか、購入したコンテンツが本体に保存されている状況でも、再ダウンロードする場合は課金される。
PC側に管理アプリ「Media Go」がインストールされていれば、Sony TabletからPCへのコピーまたはムーブが可能で、さらにSony Tabletに戻すこともできる。しかしこれでは煩雑で、IDで管理している意味が薄い。せめて、同じ端末での再ダウンロードくらいは、課金なしでできるようにしてほしい。
とはいえ、Sony Tabletの特性を生かし、多数の映画やテレビドラマなどを野外にも持ち出せる点は、やはり便利。通勤時間が手持ち無沙汰なユーザーなどにおすすめだろう。