「Mac mini」にストレージを2台搭載!
── Mac miniについて、巻頭で8ページの特集「徹底解剖!! 最新Mac mini」を掲載してますね。
吉田 Mac miniは、やっぱりMacBook Airと比べるとインパクトが弱いけど、それでも正当進化していて見所はある。ベンチマークを見れば分かるけど、ディスク性能以外は13インチMacBook Airを超えてるしね。さすがに、ここで比較対象にした「27インチiMac」には負けるけどね。
── それは相手が悪いという……。
吉田 それでも速くなったよ。あとは、ネジを外してロジックボードを抜き、ストレージを2台内蔵する方法も紹介してる。Mac miniは、前モデルからサーバー版は2台のHDDを搭載していたけど、今回は光学式ドライブがないから、その場所が空っぽになってる。Vintage Computerが出してる「Mac Mini Mid 2011用 HDD/SSD増設キット」を使えば、そこに追加でディスクを入れられるという。
── このキットって何が入ってるんですか?
吉田 ドライブ固定ネジとSATAケーブル、あとケーブル固定用のテープだね。ストレージのマウンターは元からあるのでOK。普通のSATAケーブルでも代用できそうに思えるけど、Mac miniの内部はケーブル通す隙間がないのでかなり厳しいと思う。このケーブルを使えば、たわみがなくぴっちり収まってくれる。
── ストレージを2台積むとかなり用途の幅が広がりそうですね。
吉田 そうだね。起動ボリュームとデータで分けたり、RAIDを組んだりとか。SSDでRAIDを組んだりしたら、速くなりそうだし。そういう意味で、Mac miniはマニア心をくすぐるいいマシンなのかな。
── 確かに。一方でMacBook Airは、本誌に記事がないなと思ったら、小冊子になってるんですね。
吉田 MacBook Airはやることが多すぎるので、128ページの別冊付録小冊子「MacBook Airパーフェクトガイドmini」にしました。これとは別に、PowerPointの小冊子「MacPeople Basic: PowerPoint for Mac 2011」も付いて、全部で192ページです。
── また本誌と同じボリューム! 何が書かれてるんですか?
吉田 機器の概要とか、ロジックボードの写真なども載せているけど、見てほしいのはLionの機能がらみだね。Lionは、iOSから機能が還元されたこともあって、ディスプレーの小さなMacBook Airとの親和性が高い。数ある機能の中から、親和性の高いものをピックアップして詳細に解説しています。
吉田 あとはMacBook Airは内蔵フラッシュストレージが少ないので、いかにそれを節約して使うか、クラウドサービスをからめた活用術も紹介してます。
── 「Dropbox」の紹介とかですかね?
吉田 「Dropbox」は、ローカル側にもファイルを置いて容量を消費しちゃうのでダメなんだよ。例えば、「SugarSync」ならクラウド側のみに置くように設定できるし、2台持ちなら共有ディスクを活用したほうがいい。あとはOffice書類なら、ウェブアプリの「Office Web Apps」を基本的に使って、頻用する「Excel」のみローカルアプリをインストールしておこうとかね。フルスクリーンアプリの対応も調べました。そうした使いこなしが128ページ分掲載されています。
── おお。これって前号とかの流用じゃなくて、書き起しが多いんですね。
吉田 全部です! 当然、全部書き起しましたよ。ぜひ店頭で手に取って読んでくださいね。
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