再生中に離席して見逃した番組を
前のシーンに戻って再生できる「人感センサー」
使い勝手の面では「人感節電センサー」が採用されたのが大きい。これは他社でも採用されている、赤外線センサーでテレビの前にいる人を検知するもの。テレビの前から人がいなくなり、そのまま5分間経過すると画面を消画して節電する。こうした仕様は他社とほぼ同様だが、日立は録画テレビのメリットを生かした機能も盛り込んでいる。
録画番組を再生している時に、席を外して(画面の前から離れて)5分以上経過すると画面が消画されるが、再び席に戻ったとき「前のシーンに戻りますか?」と画面に表示される。これは席を離れたときの再生位置でチャプターを分割しておき、手軽にその場面に遡ってくれる機能だ。
これはかなり便利で、従来はリモコンを操作して一時停止をするなどの操作が必要なわけだが、その手間を省いてくれる。
欲を言えば、録画テレビなのだから、普通のテレビ視聴でも席を離れると自動で録画を開始してくれて、席に戻ると追いかけ再生が始まるといった機能もほしくなる。
ただし、この機能はあくまで人感節電センサーを利用したものであり、席を離れるたびに録画機能が動くようではムダな電気代を消費することにもつながる。メーカーとしては採用するかどうかは悩ましいだろう。このあたりについては、ユーザーの要望次第といったところになりそうだ。
このほか節電にも関わる機能としては、従来から室内の照明の明るさや種類を検知する自動画質調整モード「センサーオート」が備わっているが、液晶テレビのXP08のみ、さらに節電効果を高めた「センサーオートe」が追加された。
これは、バックライトをやや暗くすることで消費電力を抑えるもの。センサーオートと比較すると明るいシーンの見え方はやや暗くなるが、暗すぎるというほどでもない。もともと液晶モデルのセンサーオートは明るめの映像に仕上がっているので、むしろプラズマモデルに近い、落ち着いたしっとりとした映像になると感じた。
直射日光が差し込むような明るい環境は別として、一般的な部屋の明るさならば不満を感じることはない。しかも、最大で49%も消費電力を削減できるとなれば、積極的に使いたくなる機能でもある。
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