デジイチの表現を正確に再現できる高性能機
ナナオ FlexScan SX2762W-HX
液晶モニターの多くは「sRGB色域」を表示できるパネルを採用しており、同色域を用いるコンデジやWebサイトの画像はほぼ正しい発色の再現が可能だ。
しかし、デジタル一眼カメラなどで使用できる「AdobeRGB」のデータは、表示はできても正しく発色を再現できない。AdobeRGBは、sRGBよりも色域が広く、微妙な色調表現が可能。しかしながら、sRGB色域に対応した液晶パネルでは、sRGBを越えた色を表示できないので、似た色に置き換えて表示しているのだ。
つまり、デジタル一眼カメラのAdobeRGBモードで撮影した写真を正確に表示するには、AdobeRGB色域の表示が可能な液晶モニターが必須になる。
FlexScan SX2762W-HXは、AdobeRGB色域カバー率97%のIPSパネルを採用。AdobeRGBモードで撮影した写真をほぼ正確な発色で表示できる。さらに、自動輝度ムラ補正機能で大きな画面が均一な明るさになっているほか、オプションのカラーマッチングツールで発色を常に正確に保てるのもいい。
ただ、パネル表面には微妙なギラつきがあり、人によってはこれが気になる場合もあるだろう。表示解像度は2560×1440ドットとフルHDよりも広く、Webブラウズと同時にExcelのシートを参照するといった作業も難なくこなせる。
この広さは一度体感したら病みつきになるほど。実測消費電力は約91Wとかなり多いが、人感センサーと連動した自動電源オン/オフ機能を備えているので、これらを積極的に活用して節電したい。
SX2762W-HXの主なスペック | |
---|---|
画面サイズ | 27型 |
解像度 | 2560×1440ドット |
液晶パネル | IPS |
入力端子 | DisplayPort×1、miniDisplayPort×1、DVI-D(HDCP対応)×1 |
スピーカー | ―― |
サイズ | 幅646×奥行き281.5×高さ425~576.5mm |
重量 | 約13.6kg |
直販価格 | 12万4800円 |
タッチ入力の便利さと高画質を両立
デル ST2220T
マルチタッチ入力に対応したIPSパネル機。タッチセンサーは光学式を採用し、光沢仕上げになっている画面は鏡のようになめらかだ。
画面は外光の写りこみが多いものの、ギラつきはほとんど感じられない。鮮やかな発色もあって、思わずタッチ入力をためらうほど美しい。
タッチパネル液晶という性格上、使用中は見下ろすなど画面を斜めから見るシーンも多くなるが、IPSパネルの強みで発色変化が少なく使用中に違和感は感じなかった。なお、表示色域はsRGBカバー率100%を達成している。
タッチ入力の感度や追従性も良好。ただ、本機固有のクセかもしれないが、画面端部分の入力感度が鈍めで、反応しない場合もあったのはやや気になるところ。
フォトスタンド型のボディーは非常に大きく、画面のチルト調整ができるだけでなく、スタンド部を折りたためば画面を天井に向けて机上に直接置くことも可能。電源ユニット内蔵で電源ケーブルを取り回しやすいのもいい。タッチ入力用に接続するUSBをハブで分配する小技にも注目したい。
ST2220Tの主なスペック | |
---|---|
画面サイズ | 21.5型 |
解像度 | 1920×1080ドット |
液晶パネル | IPS |
入力端子 | HDMI×1、DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub15ピン×1 |
スピーカー | 2W+2W |
サイズ | 幅528.1×奥行き58.5×高さ380.1mm |
重量 | 約6.3kg |
直販価格 | 3万3600円 |
■Amazon.co.jpで購入
この連載の記事
-
第3回
PC
テレビの半額以下!? 3Dディスプレーはこの5機種で決まり! -
第1回
PC
エコでスタイル抜群! 省エネディスプレーならこの6機種 -
PC
個性で選ぶ! 最新液晶ディスプレー - この連載の一覧へ