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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 ― 第72回

ドキュメントスキャナをメンテナンス・パワーアップする技

2011年07月06日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 筆者は日頃からドキュメントスキャナで様々な紙資料を取り込んでいる。メインで利用している「ScanSnap S1500」は2年以上使いこんでおり、最近どうも重送や紙詰まりが多いと思ってたところ、メンテナンスキットが発売され、遅ればせながらメンテナンスが必要なことに気がついた。今回は、ドキュメントスキャナのメンテナンス方法を紹介する。また、さらなるスキャン速度を求めて業務用スキャナの導入も検討してみた。

酷使したドキュメントスキャナをメンテナンスしよう

メンテナンスキットで新品時の性能を取り戻す

 2010年3月の本連載「あらゆる紙資料をパソコンに取り込んで活用する技」でも登場したS1500は、わが家で2年以上も酷使されていた。パッドユニットとピックローラユニットはそれぞれ交換周期の目安があり、それぞれ5万枚または1年ごと、10万枚または1年ごととなっている。筆者のスキャナは、1日200枚×365×2年強で計算すると12万枚以上は取り込んでおり、メーカー純正オプションは余裕を持った設定になっているとしても、いい加減交換した方がいい時期にさしかかっていたのだ。

 取り寄せたのはS1500用のメンテナンスキット「ScanAid FI-611SA」。実売価格は1万3000円前後となかなかお高い。内容物は、パッドユニット×2とピックローラユニット、クリーニングペーパー(10枚入り)、洗浄液「クリーナF1」(50ml)、クロス(20枚入り)、綿棒(50本入り)×2、手引き書となる。

ScanAid FI-611SAの内容物

 S1500を開いたところ、ほこりだらけだった。裁断した紙の破片が溜まっていたのだろう。とはいえ、この程度だったらエアブロアーで吹き飛ばせばすぐにキレイになる、と思いきや「清掃などの目的でエアスプレーおよびアルコール等を含むスプレーは使用しないでください」という注意書きが! 危ないところだった。ほこりがスキャナの内部に侵入し、画質に影響を及ぼしたり故障する可能性があるとのことだ。

汚れている内部

 清掃を開始しようとしたところ、手引き書の図が小さすぎてどこを指しているのかわかりにくかった。複数機種の図が並ぶとしても、この2~3倍の大きさにして欲しいところ。パッドユニットとピックローラーユニットは交換するので飛ばし、ガラスやローラー、センサー部分をクリーニングペーパーと綿棒を使って掃除する。

 S1500は、カバーを開いた状態で“Scan”ボタンを3秒間押すと清掃状態になる。この状態でScanボタンを押すとフィードローラーと排出ローラーが6分の1回転する。ペーパーを押し当てて回転させれば、手軽にクリーニングできるので活用しよう。

手引き書の図
クリーナーをクリーニングペーパーに吹き付ける
手引き書を見ながらクリーニングする清掃状態でScanボタンを押し、ローラーを回転させながらクリーニングする

 続いて、交換作業に移る。交換する手順は手引き書ではなく、それぞれの部品が入っている箱に同梱されているマニュアルを参照しなければならない。英語や中国語を始め、複数の言語で記載されているのもわかりにくいところ。

 パッドユニットはつまんで引っ張るだけで取り外せるので簡単に交換できた。ピックローラーユニットは、シートガイドを外し、ローラーを取り外す。手順も複雑なので、マニュアルを参照しながら慎重に作業しよう。

 パッドユニットはゴム部分が汚れていたものの、弾性は残っており、素人目には交換しなくても大丈夫のように見えた。ただ、ピックローラーユニットがぼろぼろになっていたのには驚いた。これでは、紙送りにトラブルが発生するのも当然だ。

パッドユニットを交換する
ピックローラーユニットを交換する左が劣化したローラー。右側が新品

 早速取り込んでみたところ、明らかにトラブルの回数が減っていた。新品時と同様、スムーズにスキャンしてくれる。すばらしい。パッドユニットはもう1つ同梱されているうえ、クリーニングペーパーや綿棒は大量に余っている。しばらくはS1500をキレイに利用できる。個人的には、ピックローラーユニットは毎年交換しなければと思った。S1500のピックローラーユニット「FI-C611PR」は6200円なので、キット丸ごとではなく必要なパーツのみを購入する手もある。

 スキャン時のトラブルほど面倒なことはない。もし、買った当時にはなかったスキャントラブルが頻発しているようなら、メンテナンスすることをオススメする。

キレイになったS1500!

(次ページへ続く)

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