恐るべきWiMAX!? 出発地「新宿駅西口」で測定!
今回の旅で向かうのは、千葉県いすみ市と大多喜市を走る「いすみ鉄道」にした。選定理由としては、国鉄時代に製造された気動車「キハ52」が、JR西日本から譲渡されて復活運転しているからだ。選定理由がごく個人的な趣味なのはご勘弁いただきたい(ちなみに筆者は鉄道ライターでもある)。
比較対象となる機種は、ソフトバンクモバイルの「iPhone 4」と、イー・モバイルの「HTC Aria」だ。
最初の測定値は出発地の新宿駅。ここから特急「新宿わかしお」に乗って、いすみ鉄道の接続駅「大原駅」まで向かうことにする。ということで、新宿駅西口での測定結果は以下の通り。
ASCII.jpトップページの表示時間は、HTC EVO WiMAX ISW11HTが約10秒、iPhone 4が約60秒、HTC Ariaが約45秒となった。いくらWiMAXが使えるとはいえ、ISW11HTは下りで約6.4Mbps、上りでも3.6Mbpsと桁違いの速さを見せた。「WiMAXのスピード恐るべし」といったところだ。
そんなのアリ? こんな牧歌的な風景の中で驚きのスピード
今回訪れたのは、いすみ鉄道の中でも、木造の待合室が昭和の香りを漂わせる千葉県いすみ市の「上総東駅」(Google Mapで開く)。周囲には少しの民家と山林が広がり、牧歌的な風景の中にたたずむ駅だ。さて、ここではどれだけ速度が出るだろうか?
ASCII.jpトップページの表示時間は、HTC EVO WiMAX ISW11HTが約13秒、iPhone 4が82秒で、ここでもしっかりWiMAXが使えた(ちなみにHTC Ariaは電波が入りにくく、測定できなかった)。
lサービスエリアを調べると、いすみ鉄道の全域がエリア内というワケでないが、この上総東駅はしっかりエリア内に入っており、しかも新宿駅西口とほぼ変わらない回線スピードを発揮した。
今までの感覚で考えれば、都市部から外れると電波状況が悪くなり、回線速度も出なくなると思いがちだ。しかし、WiMAXの場合にはエリア内にさえ入れば、ちゃんとスピードが出るというのが分かった。
なお、新宿駅から特急「新宿わかしお」で大原駅に着くまでずっとISW11HTを触っていたが、回線スピードが遅くなったのは大網駅の手前と、大原駅の手前ぐらいで、それ以外は100キロ前後で走行している特急の車内からでも快適にWebブラウジングを続けることができた。