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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第204回

猫を見つけたら、とりあえず撮るのが大事!

2011年06月17日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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タイミングは完璧だったが……

 一緒にいた友達が「猫が階段を下りてくる」と言う。駐車場奥にある建物の階段を、猫がとことこと駆け下りてこちらへ向かってくるではないか。

栄養たっぷりの大きな猫が、フェンスの下をやっとこさくぐった瞬間を撮影……したのだが、シャッタースピードを速くする時間がありませんでした。まさか一目散にこっちへ向かってくるとは思わなかったもの(2011年6月 ソニー NEX-5)

栄養たっぷりの大きな猫が、フェンスの下をやっとこさくぐった瞬間を撮影……したのだが、シャッタースピードを速くする時間がありませんでした。まさか一目散にこっちへ向かってくるとは思わなかったもの(2011年6月 ソニー NEX-5)

 慌ててカメラをそちらへ向けて、レンズをワイド側にして完璧なタイミングで撮影! したんだけど、それ以外の設定をいじる暇がなく、シャッタースピードが足りなくて顔が思い切りブレちゃったのである。ああ残念。

 猫は突然現われて、突然動き出すもの。特にどんよりした暗い日はISO感度を高めにしてシャッタースピードを上げるなど、あらかじめ設定をチェックしておくべし。それを怠るとこういうことになります。

 でっかいお腹が無理矢理フェンス下の隙間をすり抜ける様子がよかっただけに、よけい悔しい。

 この猫ときたら、やたら人なつこくすり寄ってきたので、しばらくはみんなで猫撮影会。

背中のラインがおそろいなところが面白い。猫の目線の先には、さっきの白い猫がおります(2011年6月 ソニー NEX-5)

背中のラインがおそろいなところが面白い。猫の目線の先には、さっきの白い猫がおります(2011年6月 ソニー NEX-5)

 このでかい猫はオッドアイの白猫と仲がよくないのか、フェンス越しににらみ合うも決して近づこうとしない。その両者の姿がフェンス越しに、しゃがんで白猫を撮っていた友達とかぶっていておもしろかったので1枚。

「えー、もう帰っちゃうの?」という顔。ここで長居すると日が暮れちゃうもの(2011年6月 ソニー NEX-5)

「えー、もう帰っちゃうの?」という顔。ここで長居すると日が暮れちゃうもの(2011年6月 ソニー NEX-5)

途中まで追ってきてここでごろん。これはまさに転がろうと顔を地面につけた瞬間(2011年6月 ソニー NEX-5)

途中まで追ってきてここでごろん。これはまさに転がろうと顔を地面につけた瞬間(2011年6月 ソニー NEX-5)

 よほど人が好きなのか、われわれが離れるときも追いかけてきて、途中でごろん。そこで寝転がって動かなくなった。たぶん、そこまでが縄張りなのだろう。

 猫ってそういうところが面白い。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントは@ogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei


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