ツールフリー設計で高いメンテナンス性を実現
Endeavor Pro5000は、拡張性の高いミドルタワーケースを採用している。Endeavor Pro4700のフロントパネルは、比較的オーソドックスなデザインであったが、Endeavor Pro5000では、斜めのエッジが際立つシャープなデザインに変更されている。しっかりしたスチール製ケースを採用しているので、本体重量は約18.3kg(基本構成時)とやや重いが、上部にキャリングハンドルが装着されており(着脱が可能で、不要ならBTOで省略できる)、移動の際にも手を滑らせてしまう心配はない。ドライバーなどの工具を極力使わずにケース内部のメンテナンスや増設が可能な、ツールフリー設計を採用していることも魅力だ。
その代表が、ケースのサイドパネルなどを外さずに、HDDなどを増設できるフロントアクセスベイである。フロントアクセスベイは、いわゆる3.5インチシャドウベイであり、最大4基のHDDやSSDの装着が可能だ。フロントアクセスベイは、フロントパネル中央のEndeavorロゴの下に手を入れて引き出すことで、ベイが手前側に回転して飛び出す仕組みになっている。
フロントアクセスベイは、4基の3.5インチシャドウベイから構成されており、HDDやSSDが装着されているHDDケースも工具を使わずに引き出すことが可能だ。
Endeavor Pro4700もほぼ同じ機構を採用していたが、HDDケースが3.5インチHDDのみ対応だったのに対し、Endeavor Pro5000のHDDケースは、3.5インチHDDだけでなく、2.5インチSSD/HDDも固定できるように改良されている。
3.5インチドライブ固定用と2.5インチドライブ固定用のネジがHDDケースの裏側に用意されているのも嬉しい配慮だ。フロントアクセスベイは、HDDなどを盗まれないように鍵でロックをかけることが可能だが、Endeavor Pro4700では、鍵穴がフロントパネルに露出しており、一目で鍵があることが分かるようになっていた。
しかし、Endeavor Pro5000では、鍵穴が3.5インチベイのダミーカバー内に移動しており、セキュリティ性が向上している。フロントアクセスベイ以外の5インチベイや3.5インチベイも、ネジやドライバーを使わずにデバイスを固定できるようになっており、メンテナンス性は非常に高い。
また、出荷時の状態では、フロントI/Oユニットは一番下に配置されているが、位置の変更も可能だ。フロントI/Oユニットには、電源スイッチも用意されているので、例えば、本体を床置きした場合は、フロントI/Oユニットの位置を上側に移動させれば、電源スイッチに手が届きやすくなる。
Endeavor Pro5000(評価機構成)の主な仕様 | |
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CPU | Core i7-2600(3.4GHz) |
メモリー | DDR3-1333 8GB |
グラフィックス | GeForce GTX 460 |
ストレージ | 120GB SSD+1TB HDD |
光学式ドライブ | BD-ROMドライブ |
I/O | USB3.0×2、USB2.0×7、PS/2キーボード、PS/2マウス、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T LAN、シリアル、パラレル、DVI×2、HDMI、DisplayPortなど |
電源容量 | 670W |
サイズ | 幅217×奥行き500×高さ471mm(キャリングハンドル装着時) |
重量 | 約18.3kg(基本構成時) |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit版 |
価格 | 19万2780円(送料別、キャンペーン価格) 最新価格はウェブサイトでご確認ください |