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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 ― 第60回

UPSで停電でもPCを安全にシャットダウンさせる技

2011年04月12日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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停電時でも安全にパソコンを停止する「無停電電源装置」に注目が集まっている。左はオムロンの「BY35S」。右はAPCの「RS 400VA」(BR400G-JP)

 東日本大震災を契機に、防災グッズが飛ぶように売れているという。特にパソコン用アイテムとして注目されているのが「無停電電源装置」(UPS)だ。秋葉原のPCパーツショップでは、店頭で積み上げて売っている光景も見かける。今回は、UPSの選び方と運用方法を紹介しよう。

突然停電してもパソコンのシャットダウン時間を稼ぐ

 UPSは無停電電源装置という名前のとおり、停電しても一定時間、接続された機器に電力を供給する機器のことだ。パソコンの場合、バッテリーを持たないデスクトップパソコンで利用する。UPSにはバッテリーが内蔵されており、使用中は常時通電されている。ボディーにはいくつかの給電用コンセントを備えており、パソコンやディスプレー、周辺機器などの電源ケーブルを接続する。

 電力が不安定になったり停電した場合には、UPSのバッテリーから電力が供給される。ここで注意したいのが、まずUPSの稼働時間だ。バッテリー容量や利用するパソコンの消費電力にもよるが、操作可能な時間は数分から長くても30分以下。停電時にも作業を続行したり、いつものようにネット閲覧をしている余裕はない。ノートパソコンのバッテリーとはわけが違う。

 では何に使うのか? 稼働しているパソコンの電源がいきなり切れると、ハードウェアに多大な負担がかかり故障する可能性がある。動作中のアプリケーションが不正終了すると、データが破損したり、場合によってはOSが起動しなくなることもある。そこでUPSを使うことで、起動中のアプリケーションを終了して、パソコンを正常な操作でシャットダウンするための時間を稼ぐ。そのための道具というわけだ。

 重要な仕事のデータを扱うパソコンはもちろん、大切なデータを満載しているプライベートパソコンにはUPSを導入しておきたい。価格は1万円程度から手に入るが、UPSの製品選びにはいくつか注意点がある。

 まずは、出力できる電力の容量。大きければ大きいほど多くの機器を長時間動かせるが、比例して価格も高くなる。個人用途なら350~500VA(ボルトアンペア)前後の製品が、コストパフォーマンスがいいだろう。

 UPSの背面にはいくつかのコンセントが付いているが、パソコンを接続する場所はマニュアルなどを見てよく確認すること。複数のコンセントのうち、電源を供給できる場所が決まっている製品もあるためだ。また製品によっては、「マスタ連動コンセント」を備えていることもある。パソコン(マスタ)の電源をオフにすると、スピーカーなどの周辺機器も一緒に電源を切ってくれる機能のことだ。手動で電源を切らなければならない周辺機器を使っている人は重宝するだろう。

パソコンの電源はバックアップ電源につなぐ

 バッテリーの運用に関しても注意が必要だ。定期的に動作チェックして、停電時の動作時間が購入時の半分以下になったら交換が必要だ。また動作環境にもよるが、バッテリーの寿命は2~4年程度。UPSは常に充電されているため、停電が起きなくてもバッテリーの劣化は進んでしまうのだ。

UPSは数年に1回、バッテリーを買い換える必要がある

 製品によっては、ドライヤーやレーザープリンターなどを接続すると、過電流により動作が不安定になったり、故障したりする。パソコンやディスプレー以外の製品を接続する際は、マニュアルをよくチェックしよう。

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