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平野レミさん、iPhoneアプリでも愛を振りまく

2011年03月23日 14時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3)、ASCII.jp編集部

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ドシロウトだからできたシンプルさ

── アプリとして見ても、よく考えられているなと感じました。過去にこうしたアプリなどを作られたことがあったんですか?

マネージャー 奥田 いえ、全然。今回が初めてです。


── ええっ!? 本当ですか。

奥田 多分、逆なんだと思います。みんなシロウトだから複雑なツリー(構造)なんて作れなくて。


── iPhoneアプリでは、カフェの情報しか探せないんだけど、ただボタンを押すだけでいいものなど、操作や情報をかなり絞り込んだアプリがウケています。そこを狙った「プロの仕事」だなと思ってたんですが……。

奥田 いいえ、ドシロウトですよ(笑)。アプリの画面でも普通なら下にアイコンでメニューを作りますよね。でも、見づらいよねってことで省いているんです。完全に「見た目」から入ってるんですね。


── それでこれだけ出来がいいというのが驚きです。

レミ そんでね、最近はレシピ見て作ってくれた人が、「おいしい」って(Twitterに)書いてくれるのよー。それをアプリから見られるようにしようって頼んだんだけど、「やることないよ」って言うのよね~。

奥田 最初は「みんなの声」っていうTwitterの感想を見られるボタンを付ける案もあったんです。でもiPhoneを持っていて、かつTwitterを使っている人って全体で見るとまだほんの一部だと思うんです。ここでTwitter中心に見えちゃうと、多くのユーザーを排除してしまうと感じて省くことになったんですね。


── 全体的な反響はどうですか?

奥田 App Storeのレビューではパッと見で分かる部分が多いですね。「音声ワロタ」とか「和田誠氏のイラストがすばらしい」といった感じで。インターフェースと音声ってパッと印象に残るところではあるので、最初の感想は全部それ。やっぱりデザインってすごく重要なんだなと感じます。


── 見た目から入ったから成功した部分があったんだと。

奥田 あのイラストをApp Storeで見たAndroidユーザーから「欲しい!」って声も来てますね。アプリを作る前に、今までの料理アプリをいろいろ見たんです。確かに詳しいし、機能がいっぱい付いていて便利なんですけど、かわいいとか面白いとか、感性に訴える部分が少なかったと思うんです。


── すごくいい目線ですね。

奥田 (レミさんが)こういうキャラでいくんならシンプルに、という感じでもありました。

レミ あたし「笑ってお料理」(Amazon)って本も出してるけどさ、料理ってそれくらい楽しくやるもんだと思ってるからね。「ランランランラ~ン♪」って歌いながらお料理できちゃうってくらいがテーマみたいなところあるのよ!



(次ページに続く)



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