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手軽さを選ぶか、絵作りのしやすさを選ぶか

新センサーの実力は!? 「FinePix F550EXR」&「HS20EXR」

2011年03月10日 12時00分更新

文● 小林 伸

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GPS内蔵で楽しさアップ!

本体上部が膨らんでおり、そこにGPSアンテナが内蔵されている

本体上部が膨らんでおり、そこにGPSアンテナが内蔵されている

 F550にはGPS機能が新たに搭載された。本体上部の膨らんだ部分にGPSのアンテナを内蔵している。

画面右下にあるのがGPSの動作状態を示すアイコン。受信が完了すると携帯電話のアンテナ感度を示すバーに似たアイコンが表示される

画面右下にあるのがGPSの動作状態を示すアイコン。受信が完了すると携帯電話のアンテナ感度を示すバーに似たアイコンが表示される

GPSを動作させながら撮影すると、再生画面の下方に、撮影場所周辺のランドマークや地名が表示される。地図のデータベース(2010年10月作成)に情報がなかった場合、緯度と経度が表示される

GPSを動作させながら撮影すると、再生画面の下方に、撮影場所周辺のランドマークや地名が表示される。地図のデータベース(2010年10月作成)に情報がなかった場合、緯度と経度が表示される

同梱のPC用ソフト「MapViewer」を使用すると、どのあたりでどの画像を撮影したのか地図上で示してくれる

同梱のPC用ソフト「MapViewer」を使用すると、どのあたりでどの画像を撮影したのか地図上で示してくれる

 GPS測位をONにして撮影後、自宅のPCで同梱されているソフト「Map Viewer」を用いれば、どの地点でどんな写真を撮影したかがひと目で確認できる。旅行などの足跡をたどるのに使うのもいいだろう。

 ただ、GPS衛星からの信号を受信するとき、周囲の状況に結構左右されやすい。PND(Portable Navigation Device)などのGPS機能を試したことがある人なら分かると思うが、建物の中では受信はまず不可能だ。

 周囲に高い建物がある場合なども、なかなか受信できないようだ。開けた場所ではものの数秒で現在地を判別できたのに、ちょっと込み入った住宅地の中の路地では、何分かかかることがある。

 歩きながらGPS測位をONにして、現在位置が取得できるかを試してみたところ、これは失敗だった。まず一度しっかりと立ち止まって現在地を確定してから動き出さないといけないようだ。それも、できるだけ開けたところで行なうのがいいだろう。

フィルムシミュレーションによる違い

PROVIA:スタンダード

PROVIA:スタンダード

Velvia:ビビッド

Velvia:ビビッド

ASTIA:ソフト

ASTIA:ソフト

モノクロ

モノクロ

セピア

セピア

 このほか、フィルム固有の色味を再現する「フィルムシミュレーション」や、パノラマ写真が撮れる「ぐるっとパノラマ360」、ペットの顔を認識する「ペット自動検出」機能なども従来どおり搭載する。

 このようにF550は、手をかけずに簡単に撮影できて、さらに遊び心をプラスしたカメラだ。写真だけを純粋に楽しみたいユーザーよりは、ブログなどの材料として写真を使いたいユーザーに向いたカメラなのかと思う。

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