このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第135回

IDEOSの新サービス「モバイルIPフォン」を衝動買い!

2011年02月03日 12時00分更新

文● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 モバイルIPフォンの初期設定手数料は3150円で、月額使用料は490円だ。この中には、毎月最大15分間の音声通話料(300円)が含まれている。通話料金は30秒10円で、これは一般的な携帯電話の利用料(30秒21円)の約半額だ。ただし、同じb-mobile端末同士の音声会話も同様の金額が必要となる。また、海外の固定電話にダイヤルした場合は、120秒10円とかなり安く設定されている。

モバイルIPフォンサービス関連料金
初期手数料 3150円
月額基本料 490円
無料通話分 300円(最大15分相当、繰り越し不可)
国内通話料 30秒あたり10円

 月額料金の支払いはクレジットカードが前提だ。通話料金はあらかじめ「チャージ」しておく必要があり、チャージ方法には適宜手動で追加する「追加チャージ」方式と、事前に設定した金額が自動的に追加される「オートチャージ」方式がある(基本設定は、500円のオートチャージとなっている)。

 利用開始時には設定金額500円の「オートチャージ」方式が設定されている。チャージ残額が減って、月額基本料金である490円を割り込んだ場合、自動的にあらかじめユーザーが決定した金額がチャージされる。最低チャージ金額は1回500円単位となっている。これらの「追加チャージ」や「オートチャージ」は、IDEOS上のアプリ「bCharge」で適時簡単に行なえる。PC経由で同社サイト上の「My b-mobile」を利用することも可能だ。

b-mobileサイト上にあるユーザーの管理ページ「My b-mobile」では、「オートチャージ」と「追加チャージ」の金額を設定できる

残高の履歴を月別にチェックできるのは、やはり便利だ

通話明細書。30秒10円でどのくらい話せるのか、おおよそ理解できる

IDEOS上の「bCharge」アプリでも、ステータスを確認可能

「My b-mobile」と同様に2種類のチャージ方式の各金額を変更設定できる

オートチャージを選択した場合の金額設定画面。2~3ヵ月経過後、過去の通話履歴と使用金額を参考にして金額を決めれば良いだろう

問題はアプリのハングアップ

 たった2~3日の使用で、実際の品質や使用感を語るには無理もあるものの、筆者の場合、電話をもらった相手から「何度か電話したが、ダイヤルするとノイズっぽい無音状態後に話し中になってしまい、まったく電話が通じない」状態が何回かあると教えられた。

あちこち電話してみたが、こちらからかける限り音質と接続性は問題なかった

 それらの方々は、筆者の別の携帯電話にかけ直すことで連絡が取れたため、幸い問題とならなかった。また、そのおかげで筆者のほうもトラブルが発生していることを把握できたのだが、”電話”といえばIDEOSのみというユーザーの場合面倒なことになるだろう。なお今回のトラブルは、結果的にはIDEOSをリブートすることで解決した。

 「モバイルIPフォン」アプリを実行させると、IDEOS画面左上部にアイコンが表示されるのだが、ハングアップやトラブルが発生しても何の警告も表示されず、判断しにくい。ソフトウェアで電話機能を実現する場合の限界であり、注意点なのかもしれない。

画面左上にあるのが、モバイルIPフォンが稼働中であることを示すアイコン

モバイルIPフォンのアプリは、常駐し動作している。ハングアップしても何の警告も表示されないので、その点が心配だ。怪しいときはリブートしかない

 IDEOSは、2台目のケータイとしてなら問題はないが、そうでない場合は何らかの解決策やガイドラインが必要だろう。「3G回線上のモバイルIPフォン」というチャレンジャブルな新市場に果敢に乗り出した日本通信には、前向きで誰にでも分かりやすい解決策を考え出してもらい、ぜひとも続投してほしいものだ。

SIMを差し替えることなく、その日の気分に合ったスマートフォンを持って出かけられるようになってほしい。同時には話せないという仕組みでかまわないので、何とか1ユーザーマルチSIMは技術的に実現できないだろうか?


T教授

今回の衝動買い

アイテム:日本通信(b-mobile)「モバイルIPフォン」アクティべーションコード
価格:初期手数料3150円/月額490円(月間15分間の音声通話料金込み)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

■Amazon.co.jpで購入

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン