14-42mm解像感チェック(広角側)
次いで、14-42mmレンズをチェックしてみた。絞り開放からシャープネスが高く、中央部から周辺部までの解像感が高い。絞り開放から十分に使えるレンズだ。
周辺光量はF8.0以降で気にならなくなるが、回折現象でF8.0から解像感が落ちてしまう。F5.6で撮るのが一番美味しいだろう。
14-42mm解像感チェック(望遠側)
望遠側も開放から隅々までシャープだ。開放で周辺光量落ちが若干あるが、気にしなくていいレベルだろう。F11あたりから回折現象で解像感が落ちるので、できるだけ絞りを絞らないで使うのがよさそうだ。
ダイアル操作で動画の画質を調整
スペック的な変化は少ないが、インターフェースの改良に合わせて使い勝手が向上している。E-PL1で搭載された「ライブガイド」機能は動画にも対応した。
撮影モードが「iAUTO」の場合にライブガイド機能が使用でき、鮮やかさや色合い、明るさ背景のボケ具合、動きの演出をダイアル操作で調節可能だ。機能としてはE-PL1sと同等だが、そのまま動画ボタンを押して動画の撮影ができる点が改良されている。
アートフィルタにはE-5で搭載された「ドラマチックトーン」が新たに搭載されたほか、一部の効果にバリエーションが追加され、さらに写真に手を加えられる「アートエフェクト機能」が追加された。
“ポップアート”や“ラフモノクローム”などでは、効果のバリエーションとして「I」「II」を選択可能。従来同様の効果が「I」で、やや効果が異なる「II」が追加されている。また“トイフォト”では「III」まで効果が増えている。
アートエフェクト機能は、すべてのアートフィルタで使用できるわけではなく、一部のフィルタでのみ使用可能になる。自分で写真のプリントをしたことのある人なら懐かしく感じる「アートフレーム効果」や、周辺光量を落とす「ピンホール効果」、芯の残ったボケ具合を楽しめる「ソフトフォーカス効果」が選べる。
ただ撮るだけでなく、面白いエフェクトを加えることで何気ないシーンでも楽しい写真が得られるアートフィルタ効果は、単純に楽しい。特にドラマチックトーンあたりは何気ない景色でもありえない階調表現で劇的な写真に仕上げることができる。