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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第180回

日没後の公園で「新参猫」もとい「パンダ猫」を撮る

2010年12月17日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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日没後でもフラッシュなしで撮影!

影に隠れてじっと見てるの図(2010年11月 ニコン D7000)

影に隠れてじっと見てるの図(2010年11月 ニコン D7000)

 次に会ったときは、基本、茂みの中。なかなか出てこない。心なしか、荒んできたようで、じっと隠れてる。しかも夕方にならないと顔を出さない。

 でも、1年で一番日が短い今の季節。あっという間に暗くなるので撮るのも大変だ。こんなときは遠慮せず、最新のデジタル一眼レフ+明るい単焦点レンズの出番である。

 子どもたちに追いかけ回されたのか、他の猫との折り合いがつかないのか、暗くならないと出てこない。

 でもよく見ていると、一緒に遊んでくれる猫も見つかったらしい。日没後の暗い公園で、他の猫とじゃれ合って遊んでいる姿を見た。

 あまりに暗くてピントもちゃんと合わないので、マニュアルフォーカスで。暗くてファインダーではディテールが分からないようなときは、ライブビューのMFがいい。こっちの方が合わせやすい。暗い場所では感度を上げて見せてくれるからだ。

 ピントを固定したら光学ファインダーに切り替えて撮る(その方がタイミングをとりやすいし手ブレしにくい)のである。

F1.4のレンズをつけてISO 25600まで上げてやっと、という暗い公園。でもその気になればストロボなしで撮れます(2010年12月 ニコン D7000)

F1.4のレンズを付けてISO 25600まで上げて、やっと撮れたという暗い公園。その気になればストロボなしで撮れます(2010年12月 ニコン D7000)

 かくして、2匹の猫は日が暮れて誰もいなくなった公園で羽を伸ばしてじゃれ合っていましたとさ。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年12月24日掲載予定



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