ファイルを持ち運ぶUSBメモリー代わりに使う
ほとんどのICレコーダーは、USBでパソコンに接続して音声データを転送できる。同時に、パソコンはICレコーダーをUSBストレージとして認識するので、任意のファイルを保存することも可能だ。小さなUSBメモリーはいざ必要なときほど見つからないことが多いものだが、ICレコーダーならそういうこともない。仕事で使うデータを入れておけば、いざというときにネットカフェなどのパソコンで中身を表示することも可能だ。
常に活用したいICレコーダーだが
これだけに依存するのはNG
ICレコーダーは長時間駆動できるが、ばりばり使っていると数日で電池が切れる。充電式ならともかく、毎回新品の単4乾電池を購入するのは、コストが気になるところ。そこでエネループなどの充電池を利用して、低コストで気兼ねなく使い倒したい。ICR-PS515RMなどは最初からエネループが付属しており、本体をUSBでパソコンにつなぐと、エネループに充電できる。
録音したデータをテキストに起こすなら、フリーソフトの「Okoshiyasu2」が使いやすい(関連記事)。また、自分の声だけで録った音声メモなら「AmiVoice SP」などの音声認識ソフトを利用して、自動的にテキスト変換することも可能だ(関連記事2)。
ただし、「どうせICレコーダーで録音してるから」といって、セミナーや授業で集中力を欠いてしまうのは本末転倒だ。知り合いの同業者には、「会話を録音すると取材の集中力が落ちて気合いが抜ける」と言って、あえてICレコーダーを使っていない人もいる。極端な例だが一理ある。「授業を録音しているから居眠りしててもいい」などと考えてはいけない。
重要な会議や二度と話を聞けないような取材の際は、バックアップのICレコーダーも用意しておこう。電池切れや機器の故障、現場では気がつかなかった振動などで、録音が失敗することもあり得る。筆者の場合、iPadでメモを取る際には「SoundNote」(600円)というアプリで、バックアップの録音を行なっている。
それ以外の場合は、もう1台、古いICレコーダーやiPhoneを利用している。また取材や録音の前には、必ずフル充電するか、新しい乾電池に取り替えている。
ICレコーダーはことほどさように役立つデジタルアイテムなので、常に持ち歩き、がんがん録音してほしい。
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