迫力44mm径ドライバ採用で
ブリバリ重低音を響かせる「ATH-BB500」
昨今、外出先でも密閉型ヘッドフォンを利用している人が増えているが、髪型が崩れてしまうのが難点。そこでバンドを頭頂部ではなく、首の後ろ側に回して固定する“バックバンドスタイル”を採用したのが、「ATH-BB500」である。価格は9500円。
バックバンドスタイルでは後頭部の髪の一部しか触れないため、髪型の乱れを気にせず使えるのが最大のメリット。安定性が気になるところだが、側頭部を挟み込むような構造で、歩きながら使ってもズレることはなかった。
挟み込む力も強すぎることはなく、長時間使っていても負担は少ない。なお、バンド部は伸び縮みし、頭の形などに合わせて調整できる。バッドには密着性と安定性を両立した“スリップレスイヤパッド”が使われている。
ハウジングは180度反転する機構が組み込まれており、片耳でのモニターも可能だ。持ち運びしやすいよう折りたたみができるほか、専用のキャリングポーチも付属する。ケーブル長は1.2mで片出しとなっているため、外出時でも使いやすい。
ドライバーは44mm径と大型で、ここから出力される低音の迫力はなかなか。量感があるだけでなく、締まりもあってスラップ奏法のベースサウンドなどが心地よく聴ける。低音に埋もれることなく高音もしっかり鳴り、ロック系やポップス系、あるいはダンスミュージックなどではノリのよさを感じられる。
単に低音が響いているというだけでなく、全体的なバランスが取られているのが特徴で、重低音ばかりが耳に残り、音楽としてのバランスが崩れるといったことはない。
ただ気になったのは、筆者的には密着感に乏しく、音漏れがそれなりに発生すること。装着時の負担が小さいことを考えると、屋内での長時間リスニングなどの方が向いていそうだ。
今回、3製品を試聴してみて、個人的に一番音にインパクトがあったのは、やはりカナル型のATH-CKM99だ。多少値段が高めだが、ワンランク上の音を楽しみたいならおススメである。
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