人がいないと自動で節電
省エネ機能が賢い「KDL-40EX710」
続いて、スタンダードモデルの「KDL-40EX710」を紹介しよう。本機は今春発売された「EX700」の後継モデルで、エッジ型のLEDバックライトや「人感センサー」の採用などは踏襲している。
大きく変わったのは外観のデザインで、画面周囲のフレームの幅を短くし、約10%のスリム化を果たした。画面下部も薄くなっており、よりすっきりとモダンな印象になっている。
本機の最大の特徴と言えるのが人感センサーである。これは前面に備えたセンサーが、テレビの前にいる人の動きを検知し、自動で節電を行なうもの。テレビの前に人がいなくなると画面のみ消して音声だけ再生し、戻ってくると再び映像が表示される。
キッチンで料理をしながらテレビの音だけ聴いているような使い方でも省エネが期待できるというわけだ。このほか、テレビの前を離れたまま、30分以上経つと自動的に電源がオフ(スタンバイ状態)になるなど、テレビの消し忘れにも防げる。
ちなみに、上位機種のLX900のみに搭載されている「インテリジェント人感センサー」は、内蔵カメラにより人の顔の動きや動き、位置を検出。顔が正面を向いていなかったり、動きがないときなどにも省電力モードに移行するほか、子供の顔が画面に近づきすぎると警告を発したり、人がテレビの前のどの位置に座っているかで画質と音質を自動調整してくれたりする。ここまでするのはソニーならではだ。
KDL-40EX710はこのほか、電源オフ時の消費電力をほぼ0Wにできる「主電源スイッチ」など、節電機能が充実。省エネ性能を重視する人にとっては、頼りになる機能だ。
画質的にも、明るく鮮明ですっきりとした映像になっており、実力的には十分。ネットワーク機能なども、今回紹介した多彩な機能にすべて対応しており、スタンダードモデルといっても実力は高い。
安価で機能的にも十分なモデルを探している人や、2台目以上の買い増し用途に適したモデルと言える。
ソニーのBDレコーダーをそのまま内蔵!
全部入り!? モデル「KDL-40HX80R」
最後にHDD+BD搭載の録画モデル「KDL-40HX80R」について紹介しよう。本機は3Dにも対応しており“全部入り”モデル――と言いたいところだが、人感センサーは搭載していない。
テレビ自体のスペックは「HX800」と同等で、液晶パネルは表面を限りなくフラットにすることで乱反射を抑えた「クリアブラックパネル」+部分駆動型のエッジライトLEDという組み合わせになっている。
すごいのは録画機能で、同社の最新BDレコーダーの機能を、ほぼそのまま盛り込んでいる。「BDXL」規格対応はもちろんのこと、最長11倍のダブル長時間録画にも対応するなど、BDレコの最新機能を備えているのだ(録画機能の使用感については、本特集のBDレコーダーの回で詳しくお伝えする)。
操作メニューなども一緒なので、BRAVIAとBDレコの両方を購入しようと考えている人にとっては、かなり気になるモデルと言える。
ちなみに、HX80R以外の録画モデルとしては、中~小画面主体のHDD搭載モデル「BX30H」と、HDD+BD搭載の「EX30R」がある。EX30Rは3Dに非対応だが、HX80R同等(つまり同社BDレコーダー相当)の録画機能を搭載する。
一方で、BX30Hは内蔵HDDにDRモードで録画するだけのシンプルな機能で、録画した番組をメディアなどに保存することができないなど、HX80RやEX30Rとはかなり機能差がある。とにかく簡単に録れて、見たらすぐ消す、という使い方なら、BX30Hのほうがシンプルで使いやすいだろう。
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