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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第21回

プリアンプ「P-3000R」、パワーアンプ「M-5000R」、CDプレーヤー「C-7000R」

15年ぶりの登場!! オンキヨーの本格派セパレートコンポを聴く

2010年11月17日 16時00分更新

文● 鳥居一豊

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オンキヨーの試聴室にお邪魔して音を堪能!

オンキヨーの試聴室にお邪魔して音を堪能!

 オンキヨーから、32bit/192kHzD/Aコンバーターを内蔵したプリアンプ「P-3000R」(定価18万9000円)とパワーアンプ「M-5000R」(同27万3000円)のペア、そしてCDプレーヤーの「C-7000R」(同16万8000円)が本日発表された。同社としては久しぶりの発売となるステレオセパレートアンプだ。

 いずれも12月下旬発売予定だが、今回は発売前に試聴する機会を得た。そこで、その試聴レビューを交えて製品の内容を紹介していこう。


伝統を受け継ぎながら新しい機能を融合

上から、CDプレーヤーの「C-7000R」、プリアンプ「P-3000R」、パワーアンプ「M-5000R」

 10~30万円程度のミドルクラスのオーディオアンプは、最近はほとんどがAVアンプ一色で、エントリークラスを含めて各社のプリメインアンプがわずかにカタログラインナップに残っているに近い状況だ。オンキヨー自身、ローエンドはCD一体型のコンパクトサイズコンポが主体で、10万円未満の価格帯でプリメインアンプが2モデルラインナップされているだけ。価格だけでは比較しにくいが、それよりも高価格・高性能のモデルとなるとAVアンプになってしまう。

 今回発表されたのは、そうしたオーディオコンポーネントの上位に位置づけられるモデル。ハイエンドオーディオの世界では、国内・海外のメーカーから50万~100万円もざらという価格帯でプリメインアンプやセパレートアンプが発売されているが、単体で20万円前後、ペアで50万円未満という価格帯に本格的なステレオアンプが国内で発売されるのは珍しい。同社としても、'90年代前半に発売されていた「P-388」、「M-588」が最後で、以後この価格帯はAVアンプが中心だった。

 改めて、本格的なオーディオコンポーネントを復活させたのは、ローエンドはiPodオーディオからコンパクトコンポまで充実しているのに、その上のミドルクラスのラインナップが貧弱で、オンキヨーのオーディオ機器を使っている人がステップアップしようと思った時、いきなり100万円近いハイエンドモデルしかなく、とりつく島もないという状況を改善するためだという。

 久しぶりのオーディオコンポーネントの開発ではあるが、基礎的な研究は続けられており、今回発表されたモデルも、数々の新技術や新しい設計が随所に採り入れられ、かなり力の入った意欲作となっている。

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