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クラウド連携で複数PCとの共有もラクラク

ScanSnap S1100──引き出しに入る小型スキャナーを使う

2010年11月16日 09時00分更新

文● 後藤宏

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クラウド連携でスキャンしたデータを一元管理

 これだけコンパクトかつ軽量な本体なら、カバンに入れて持ち運び、自宅や外出先で必要な雑誌や資料などをスキャンしたいと思うユーザーもいるのではないだろうか。ただ、複数の場所で利用すると、データがそれぞれのマシンに保存されることになり、あのデータは自宅、このデータは職場、といったカタチでデータが各マシンに散らばってしまう。一元化するには、いちいちホストとなるマシンにメールやファイル管理サービスで送信しなくてはならない。

本体右端のスキャンボタンを押すとスキャンが開始され、状況が画面右下に表示される。スキャンが終わったら、そのまま続行するか、データを保存するかを決める

「ドキュメントをEvernoteに保存」を選択すると、直接、Evernoteにアップロードされる。ログインしてIDやパスワードを入力する必要はない。なお、このメニューを利用するにはEvernoteで、あらかじめアカウントを作成しておく必要がある

 そんな悩みも「ScanSnap S1100」には不要だ。本製品では「クラウド連携機能」を備えており、スキャンデータを一元化して管理できるのだ。これはクラウド、いわゆるオンラインサービスを利用する機能で、ファイル同期サービスの「Evernote」やワープロ・表計算などを利用できる「Google ドキュメント」との連携機能を搭載しており、スキャンデータを、直接オンライン上に保存できる。

Evernoteの場合

「ドキュメントをEvernoteに保存」を選択すると、直接、Evernoteにアップロードされる。ログインしてIDやパスワードを入力する必要はない。なお、このメニューを利用するにはEvernoteで、あらかじめアカウントを作成しておく必要がある

Google ドキュメントの場合

こちらはGoogle ドキュメントを選択した場合。アップロードするときは、毎回、IDとパスワードの入力が必要なのが、ちょっと面倒

 なお、12月末に実施されるソフトウェアのアップデートで顧客管理やマーケティングに役立つ「Salesforce CRM」サービスにも対応する予定だ。

クラウド業界では、最大手となるSelesforceには、12月末のアップデートで対応する予定。より綿密に顧客データを管理できるようになり、売り上げも倍増する!?

 会社がSelesforceのシステムを利用していれば、顧客の訪問する直前に改めてデータを確認したり、訪問したあと帰社するまでの移動時間を使って情報を入力したりといった使い方もできる。よりビジネスを効率よくスピーディーにこなせるというわけだ。社外を忙しく飛び回る営業マンには、待ち遠しいアップデートとなるだろう。

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