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クラウド連携で複数PCとの共有もラクラク

ScanSnap S1100──引き出しに入る小型スキャナーを使う

2010年11月16日 09時00分更新

文● 後藤宏

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デスク周りのちょっとスペースに収納できるコンパクトサイズのドキュメントスキャナーPFU「ScanSnap S1100」

 会議資料やプレゼン資料、帳票や過去資料など、インターネットが情報収集の手段として使われ、メールが一般的な通信方法となっても、デスクの上は、いわゆる紙資料であふれがちだ。デスクであふれているのは、おおむね使い終わった資料で、筆者のように無精な輩は、捨ててよい資料と捨ててはいけない資料を区別できなくなり、整理不能に陥っている。

 そこで、頼りになるのがドキュメントスキャナーだ。デスク上の書類を片っ端からデータ化してしまえば、デスクの上はスッキリ!する。しかし、デスク上にドキュメントスキャナーを置いておいておける贅沢なビジネスマンは少ない。ドキュメントスキャナーのメリットを十分にわかってはいても、スペースの問題で導入できず、涙を飲んでいたユーザーもいるだろう。

 今回、PFUからリリースされた「ScanSnap S1100」(直販価格:1万7800円)は、そんなユーザーの救世主となりうるドキュメントスキャナーだ。デスク周りのちょっとスペースに収納できる極めてコンパクトなサイズで、省スペースで利用するのにピッタリのモデルだ。それでは、さっそく本製品の基本性能を確認していこう!

世界最小クラスを実現したコンパクト設計!

 まずは、本製品の最大の特徴でもあるサイズだ。デジタルレコーダーのリモコンとさほどかわらないスティック状の本体は、前後の用紙ガイド部分を閉じた収納時で幅273×奥行き47.5×高さ34mm。

 用紙ガイドを開き奥行きと高さが増した稼働状態でも奥行き約74mm、高さ約48mmで(実測値)、デスク上に無理なく接地できるサイズだ。しかも、背面側の排出ガイドは、原稿が上方向に抜けて手前に戻る「Uターンパス機構」を採用。スキャンした原稿が手前に戻るため、原稿が排出される分のスペースも約半分。デスク上で無理なく扱える設計だ。

用紙ガイドを閉じた状態。サイズはデジタルレコーダーのサイズをひと回り大きくした感じ

前後の用紙ガイドを開いた状態。この状態でも奥行きは約74ミリと、非常に省スペース。デスク上のわずかな隙間にも展開できる

 しかも、電源はUSBバスパワー駆動となっており、いちいちコンセントに接続する必要はない。USBケーブル1本で利用でき、面倒がないのがうれしいポイントだ。

 また、重量も350gと軽量で、デスク上に展開したり、引き出しに収納したりするのも苦にならない。女性でも手軽に扱えるサイズと重量だろう。欲をいえば、収納時に縦置きができるスタンドがほしいところ。ぜひオプションで追加発売してほしいところだ。

 読み取り速度も、片面読み取りではあるものの7.5秒/面を実現しており、同社のコンパクトモデル「ScanSnap S1300」と同等だ。給紙は一度に1枚だが、一度「Scan」ボタンを押して、原稿が読み取られたあと、続けて原稿をセットすると自動的にスキャンを開始する「連送給紙機能」を装備。

背面の用紙ガイドで、スキャンした用紙が上方向に排出され、そのまま手前方向に戻る仕組み。なお、背面のガイドを閉じれば、スキャンした用紙は、そのまま背面へ排出される

Uターンパス機構により、原稿が手前に戻されたら、そのまま原稿を挿し込めば、連続でスキャンを続けられる。なお、原稿は上下が反対でも、自動的に正しい方向へ回転される

 原稿サイズは自動検出で最適化されるほか、長尺原稿も「Scan」ボタン長押しで対応。厚みのある用紙にも対応でき、名刺やIDカードなどもスキャンできる(ストレートパス機構を使用時)。従来までのモデルと同等の性能を備えていながらも、驚異的なコンパクトサイズを実現しているのだ。

訂正とお詫び:掲載時「製品名(ScanSnap S1300)の記載に一部誤りがある」というご指摘をいただき、本文を修正しました。お詫びするとともに訂正いたします。(10月16日)

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