POP3で送受信する
Hotmailはウェブブラウザーから利用することがキホンだが、POP3プロトコルに対応しているので、Apple MailやMozilla Thunderbirdなど、使い慣れたメールクライアントソフトでもメールの読み書きや送受信が行なえる(IMAPは利用できない)。
セットアップは簡単で、Apple Mailの場合はメールアドレスとパスワードさえ正しく入力すれば、POP3/SMTPサーバーなどの設定は自動処理される(筆者が試したところ「live.jp」のアドレスは自動処理されなかった。自分で設定する場合は「メールクライアントからHotmailのメールを送受信する」を参照)。ウェブブラウザーで利用するときと比較すると、メール着信に1分前後のタイムラグが生じることもあるが、かつて評価を下げる原因となったメール内広告が廃止されたこともあり、一般的なプロバイダーのPOP3メールと同じ感覚で利用できる。
「Hotmail」アカウントの設定に必要な情報 | |
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項目 | 説明 |
POP3サーバー (受信メールサーバー) |
pop3.live.com |
ユーザー名 | 〜@live.jpまたは〜@hotmail.co.jp |
パスワード | Hotmailのパスワード |
POP3ポート番号 | 995 |
POP3 SSL | 要 |
SMTPサーバー (送信メールサーバー) |
smtp.live.com |
SMTPポート番号 | 25または587 |
SMTP認証 | 要 |
TLS/SSL | 要 |
巨大なファイルを送信する
Hotmailのメリットの1つに、1通あたり最大50MBというサイズの大きなメールを送信できることが挙げられる。MIMEエンコードしてメッセージに含めるという一般的な方法ではなく、オンラインストレージサービス「Windows Live SkyDrive」との連携して解決している点は、Windows Liveという複合サービスならではといえる。
送信の手順はシンプルで、ファイルを添付するときと同様の操作を行なえばいい。25MBまでは通常の添付ファイルとして処理され、25MBを超えるものについては確認の上でSkyDriveへのアップロード処理が行なわれ、メッセージにはそのリンクが記載される。1通のメールには最大200文書を添付できるので、最大で合計10GBのファイルを「送信」(実際にはSkyDriveへのリンク)できる計算だ。
ただし、SkyDriveへのアクセスには、Windows Live IDが必要。届いたメールにあるリンクをクリックすると、Windows Liveのウェブサイトへ誘導され、アカウントの入力を求められるのだ。したがって大容量添付ファイルは相手をかまわず送信できるものではなく、相手がWindows Live ID保有者または希望者でなければならない。この点さえクリアできれば、かなり便利に使えるのではなかろうか。