強力な制限をかける保護者機能
ペアレンタルコントロールの機能も見てみよう。「保護者機能」はWindowsのアカウントに対し、ユーザーの年齢、サイトの種類、時間帯によりウェブ閲覧の制限をするものだ。この機能が有効だと、制限対象(と思われる)サイトを見ようとしてもウェブブラウザーの反応がなく、接続できなくなる。ただし、特に警告メッセージなども表示されないので、対象ユーザーは「制限されている」ことさえわからない。
徹底しているのは、検索サイトに対してもフィルタリングが働くことだ。特にGoogleなどでは、リンク先をブロックしていても、検索先判別のために内容の一部が表示される場合がある。それさえも排除しようというわけだ。検索サービス側の機能に依存するため、どの検索サイトに対しても有効なのかは不明だが、Googleでは「セーフサーチ:強」の状態に固定されて、解除できなくなっていた。
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機能の拡充により複雑化したセキュリティーソフトの操作を、なるべく自動化することでユーザーの負担を減らしたのがマカフィー インターネットセキュリティ 2011だ。導入後は基本的に何もしなくてもよいが、設定次第で強度を調整できる汎用性がある。
2011年版からのクラウド対応のほか、インテルとの協業体制が始まるこれからの展開にも注目したい。利用可能な期間中は無償で自動アップデートされるため、知らず知らずのうちに新しいものに入れ替わっていく可能性があるからだ。
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筆者紹介─池田圭一
月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。
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