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どれが安心? 違いがわかるセキュリティーソフト特集 2011年版 ― 第4回

高度な機能の上級者向け Kaspersky Internet Security 2011

2010年11月04日 12時00分更新

文● 池田圭一

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 重厚なセキュリティーソフトを快適に動かすために、ハイパフォーマンスのパソコンを手に入れるというのは本末転倒だ。家族が日常的に使うパソコンであれば、セキュリティーソフトの負荷を抑え、パソコンを気持ちよく使えたほうがいい。最近では同じセキュリティーソフトを3台までインストールして使える製品が多いが、同じソフトを使うとしても、使うパソコンに応じて設定をカスタマイズできる製品が望ましい。

独自の機能を追加&強化した性能重視型
Kaspersky Internet Security 2011

Kaspersky Internet Security 2011 (amazonで購入

Kaspersky Internet Security 2011

発売元:ジャストシステム
対応OS:Windows 7/Vista/XP SP2以降
価格(同社直販サイト価格)
パッケージ1年版:7140円
同2年版:1万2075円
ダウンロード1年版:6279円
同2年版:1万1025円
同3年版:1万1760円

いずれも1登録に付き3台まで導入可能、「2台1年」か「1台2年」かを選べるツインパック(7140円)もあり。

 モスクワに本社を置くZAO Kaspersky Labによって世界展開されているセキュリティーソフトが、今回紹介する「Kaspersky Internet Security 2011」(以下KIS 2011)である。ATOKでお馴染みのジャストシステムが、パッケージの国内販売やアップデートの提供を行なっている。

 Kaspersky 2011シリーズには、ウイルス/マルウェア対策とシステムの最適化・脆弱性スキャンなどの機能を持つ「Kaspersky Anti-Virus 2011」(ダウンロード版のみ4400円から)もあるが、主力製品は「高性能」と「軽さ」を前面に出し、ウェブにも対応した前者となる。

インストール直後のメインウインドウ Windows 7/Vista用のガジェットを用意
インストール直後のメインウインドウ。右下に、これまでにチェックしたオブジェクト(ファイル)数を表示、導入直後の安全性を謳うWindows 7/Vista用のガジェットを用意。ガジェットには2種類の機能をボタンとして割り当てられる。脅威を検出すると、緑色の部分が赤くなって知らせる

 Kasperskyが日本のセキュリティーソフト市場に本格参入したのは、1996年末と比較的最近のことだ。しかし、それ以前の英語版の時代から高いマルウェア検出率が注目されて、先進的なユーザーに受け入れられてきた。当時のセキュリティーソフトの中では、ひときわ多彩な機能を搭載しており、高度な処理を特徴としていた。

KIS 2011のメインウインドウ 2010年版のメインウインドウ
左はKIS 2011のメインウインドウ。右の2010年版と比較すると、各機能の説明がシンプルになった。2010年版のインストール直後は、上部のステータス表示が黄色になっていることに注目。KIS 2011では初期の手動設定項目が激減して、自動化が進んだ

 Kasperskyシリーズは高機能なためか設定項目も非常に多く、使いにくい部分もあった。2010年版もインストール時に詳細な初期設定を必要として、メインウインドウ上部のステータス表示を、安全を示す「グリーン」にするのに、起動後にも数ステップの操作を要していた。それがKIS 2011になると一変した。

 従来と同じようにメインウインドウの表示項目は多いものの、初回起動時にグリーンステータスになっている。必要なほぼすべての設定が自動化されたことで、導入と運用の敷居を下げたのだ。

 これはマルウェア発見時の処理にも言える。従来まではスキャンの方法によっては、検出した個々のマルウェアに対して、「隔離/削除/スキップ」のどの処理を実施するのか、いちいち指定しなければならなかった。それがKIS 2011では、警告メッセージは表示するものの、自動で「駆除/隔離/削除」されるようになった。これなら時間のかかるスキャン処理を、就寝前などに実行しておくこともできる。

2010年版ではマルウェアの処遇をいちいち指示しなければならなかった 2010年版では、ファイル/フォルダ指定時のスキャンで発見したマルウェアの処遇を、いちいち指示しなければならなかった
検出時に赤色の小ウインドウで警告 緑色の小ウインドウにより報告
KIS 2011では、検出時にまず赤色の小ウインドウで警告し、次に自動的にバックアップして対象を削除。一定時間後に消える緑色の小ウインドウにより報告される

 さて気になる処理速度だが、とりあえず簡易スキャンを試してみた。なお、ファイルに対して用意されているスキャン方法は、「完全スキャン」「簡易スキャン」と、ファイルを選んで右クリックしたり、メインウインドウ/スキャン項目下部に対象ファイルをドラッグ&ドロップする「ファイル単位でのスキャン」の計3種である。

タスクマネージャーでスキャンの負荷を確認 タスクマネージャーでスキャンの負荷を確認。左端の1コアだけに処理が集中しているのが気になる

 KIS 2011はメモリー使用量こそ抑えられているものの、今回評価したセキュリティーソフトの中では、CPUへの負荷は比較的大きい。しかも、負荷が1コアに集中している。Kasperskyでは、デュアルコア搭載ネットブックでの運用も可能だとしているが、あえてスキャン処理が重くなっても、シングルスレッドにしてほかのコアは動けるようにしているのかも知れない。

特集テストマシンの主な仕様

CPU:Core i5-750(2.66GHz)|メモリー:DDR3-1333 4GB
GPU:Radeon HD 4770|HDD:1TB|OS:Windows 7 Ultimate 32bit

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