10月21日、HDDなどからのデータ復旧サービスの業界団体「日本データ復旧協会」は、データ復旧業界の市場規模調査を行ない、2009年におけるHDDの復旧依頼件数は約6万件、復旧件数は4万8000台という結果を発表した。
これは、データ復旧サービスの役割が持つ重要性と認知度が上がったとしつつも、データ復旧業界そのものが社会的に認知されることの要件の1つとして、業界の大きさを認識することが必要と考えたことによるもの。
これまで、データ復旧業者から当該企業の取り扱い件数が公表されることはあったが、その数字に客観性はなく、社会的に認知されるものとはなっていなかったという。そこで日本データ復旧協会では、加盟している創立メンバー5社の実績に加え、現在稼動しているPCの台数など公開されている情報を比較検討し、それらのデータから全体を推測した。
日本データ復旧協会では、すべてが正確な数字とは至っていないが、業界全体の数字や市場規模を明らかにするため、「業界全体の健全な成長を貢献する」という志を同じくする新規会員企業を募りながら、情報収集に努め、より正確な数字を提供していくとしている。