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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第172回

狛犬との構図が面白い! 神社の猫撮影

2010年10月22日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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白い猫と黒い猫を一緒に撮るにはどうする?

石垣の上をとことこと歩いてきた(2010年10月 ソニー NEX-5)

石垣の上をとことこと歩いてきた白っぽい猫(2010年10月 ソニー NEX-5)

 さてここで問題。白っぽい猫と黒っぽい猫が同時に現れたとき、両方をちゃんと撮るにはどうするか。しかも背景は森。

 オートだと多分うまくいかない。カメラの自動露出が白い猫に引っ張られると黒猫は黒くてよく分んなくなるし、黒い猫に引っ張られると白い猫は白い毛が白飛びしちゃう。

 黒猫だけ、白猫だけなら露出補正をうまく使えばほどよい明るさで撮れるんだけどね。

 で、正解はマニュアル露出。デジカメなのである程度露出を変えながら撮って、ほどよいところを見つける。マニュアルなら被写体が白かろうが黒かろうが変わらないからね。

 というわけでそろい踏み。

2色の猫そろい踏み。黒っぽいのと白っぽいのを同時に撮るのは意外に大変(2010年10月 ソニー NEX-5)

2色の猫そろい踏み。黒っぽいのと白っぽいのを同時に撮るのは意外に大変(2010年10月 ソニー NEX-5)

 白猫は白すぎず。黒猫は黒く。

 実際には太陽が出たり引っ込んだり、影になったりで明るさは変わるから、撮りながら微調整しているんだけど。

 よく見ると後ろに狛犬がいる。

 というわけで今回のラストは2匹の猫と狛犬の三角形構図写真。よく構図は三角形を意識して、っていうので意識してみました。これで猫も狛犬と同じポーズをしてくれればいうことなかったのだが、さすがにそこまで都合のいい話はない。

2匹の猫と狛犬で見事な三角形を作ってくれました。じっと見てると妙におかしい(2010年10月 ソニー NEX-5)

2匹の猫と狛犬で見事な三角形を作ってくれました。じっと見てると妙におかしい(2010年10月 ソニー NEX-5)

 それでも見つめ合う猫の後ろに狛犬って図が妙に気に入っているのである。その後、黒猫は階段に戻り、白と縞がまじった猫はそそくさと去っていきました(前ページ冒頭写真)。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年10月29日掲載予定



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