Western Digitalは近年急速にHDD市場でのシェアを拡大し、世界的トップメーカーの地位を築き上げた。大手PCメーカーへのOEM供給を数多く手がけているほか、外付けHDDについても実はWestern Digital製HDDを内蔵しているといった製品は多い。そうした中、同社では本格的に自社ブランドでの外付けHDDやNASを手がけ始めたのだ。
同社の外付けHDDはモバイルや据え置き用のほか、NASやHDメディアプレイヤーなど多彩なラインアップが用意されており、ユーザーの好みで選択しやすいのが魅力。この中から今回は、外付けHDD製品「My Passport AV」「My Passport Essential」「My Book Essential」の3製品を紹介したい。
AV機器と簡単に連携できる専用設計の「My Passport AV」
「My Passport AV」は、動画の保存と再生に特化したポータブルメディアドライブだ。AV市場向けに設計されたHDDを内蔵しているため、動画を連続再生してもしっかりと低温で可動し、消費電力も抑えられるという特徴がある。使い続けても熱による問題が発生しにくいのがうれしいところだ。本体サイズは126×80×16mmで、重量は180g。容量は320GBのみとなっている。
製品名 | My Passport AV |
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実勢価格 | 1万2000円前後 |
メーカー名 | ウエスタンデジタル ジャパン |
ソニー「ハンディカム」のダイレクトコピー機能に正式対応
この製品で最も大きな特徴は、USBインターフェースを備える録画機器やゲーム機などと手軽に連携できる点だろう。録画機器の補助ストレージとして利用したり、動画をTV画面で再生することが可能。中でも、ソニーのカムコーダ「ハンディカム」シリーズとの連携は素晴らしく、2010年以降に発売された「ダイレクトコピー」機能搭載のモデルならばケーブルで接続し、録画したデータをPCなしで直接コピーすることができる。ソニーのWebサイトにも動作確認済み製品として掲載されており、安心して使えるのがうれしいところだ。
「My Passport AV」(容量320GB)で保存できるデータ
種別 | 保存可能な時間/曲数/枚数など |
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デジタルビデオ(DV) | 最長24時間 |
DVD画質ビデオ | 最長120時間 |
ハイビジョン画質ビデオ | 最長38時間 |
デジタル写真 | 最大6万4000枚 |
音楽データ(MP3) | 最大8万曲 |
音楽データ(非圧縮CD音質) | 最大8000曲 |
ハンディカム接続用のケーブルが標準で同梱されているのもうれしいところ。これを仮にSony Styleで購入すると2000円かかるため、かなりお得感がある。撮影後に帰宅してPCを起動するのが面倒な人や、PCを持っていない人にとっても有用だが、本体はたった180gだからハンディカムと一緒に持ち歩けば容量不足に悩む必要がなくなるだろう。
また「My Passport AV」は、後述する「WD TV Live HDメディアプレーヤー」につなぐことでTV上で録画データを見ることができる。「WD TV Live HDメディアプレーヤー」はYouTubeの視聴も可能で、USBキーボードを接続すれば検索キーの入力も手軽だ。これら情報を最終ページにまとめてあるので、確認してほしい。
「My Passport AV」対応製品
種別 | メーカー名 | 製品名 |
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ビデオカメラ | ソニー | HDR-CX150/R |
HDR-CX110/L | ||
HDR-XR350V | ||
HDR-CX300 | ||
HDR-XR150 | ||
HDR-XR550V | ||
HDR-CX550V | ||
HDR-CX350V | ||
DCR-SX63 | ||
DCR-SX44 | ||
DCR-SR68/R | ||
DCR-SR88 | ||
DCR-SX83 | ||
ブルーレイディスクプレーヤー | ソニー | BDP-S370 |
BDP-S470 | ||
BDP-S570 | ||
BDP-BX37 | ||
BDP-BX57 | ||
LG | BD390 | |
ブルーレイディスク ホームシアターシステム |
ソニー | BDV-E370 |
BDV-E570 | ||
BDV-T57 | ||
家庭用ゲーム機 | ソニー | PLAYSTATION 3 (メディア再生のみ) |
マイクロソフト | Xbox 360 (メディア再生のみ) |
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メディアプレーヤー | Western Digital | WD TV Live HD メディアプレーヤー |