最後に各製品の特徴をチェック
最後に今回取り上げた6製品の特徴について、簡単にまとめておこう。クライアントPC選びの参考にして頂きたい。
NEC「Mate タイプME MY32BE-A」
CPUとしてCore i5-650(3.2GHz)、グラフィックスカードにGeForce GT 220を搭載し、HDDを2台搭載したRAID 1構成(ミラーリング)ながら、アイドル時のCPU温度は26℃と冷却性能が高い。PCに総合的な高い処理能力と、データの冗長性を求めるなら検討したい1台だ。
なお、本体のストレージには、160GBか500GBのHDD、または64GBのSSDを選択できる。RAID 1構成(ミラーリング)はオプション提供となる。また、落雷や火災、落下などのトラブル、あるいは浸水など、不意の事故も保証してくれるオプションサービス「動産総合保険付標準保証拡張G3」を用意しており、3年保証でプラス1万4700円、4年保証でプラス2万5200円だ。最初の1年間は、購入金額の100%が保証され、2年目は82%、3年目は64%、4年目は50%まで保証してくれる。ただし、累計の修理金額が限度額を超えた時点でサービスは終了となる。
富士通「ESPRIMO D530/A」
今回の検証では、アイドル時、高負荷時の消費電力・CPU温度ともに平均的な数値で、フットプリントは第5位。しかし、本製品のカスタム構成の豊富さはトップクラスだ。タイプMEと同様、RAID 1構成と外部グラフィックスカードを搭載できるほか、IT監視業務や医療現場など各分野に特化したモデルも提供している。
例えば、24時間動作を前提としたモデルでは、ストレージに発熱量が少ない2.5インチHDDを採用して長寿命化を図っている。専用アプリケーション「お手入れナビ」で、CPU温度と冷却ファンの状態を常に監視し、異常な温度上昇を検知するとタスクトレイのアイコンが点滅して知らせてくれる。薬事法対応モデルも用意され、医療現場に導入するための医療機器電波規格の「JIST0601-1-2:2002」、情報技術機器の安全規格「IEC60950-1」、および電波規格の「CISPR22/CISPR24」に適合したモデルもある。
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